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リアリティとはなんぞや?

 はい、またなんか考えてみました、よく会う人はこんにちは黒井です。


 さて、今回のお話はリアリティです、まぁよくリアリティなんて不要だとか、面白ければいいなんて言葉聞きますね。


 まあ確かにそういう部分はある点では理解できます、長々専門用語を話されたりするのは苦手だって方もいるでしょう、私はそのお話が面白ければ気になりません、じゃないと専門書とか読めません。


 話を戻します、リアリティのない文章の特徴としては、話が薄いから想像を掻き立てられない、曖昧な感じでフワフワしている、その所為でなんか派手だけど何が起こっているのかを掴みづらいんですよね。


 ファンタジーで異世界という舞台、舞台装置の魔王や主役の勇者を並べても、役者が下手くそだったり、重量感や戦っている空気感感じられないと、なんだか学芸会のお遊戯を見せられているって感じません?


 時代劇なんて竹光を振り回してい戦います、物語の嘘ですが役者さんの殺陣の演技が素晴らしいと『ああもしかしたらこんな戦闘もあるかも知れない』なんて納得させられます。


 これを迫真性といいます、これもリアリティの日本語での意味に入ります。


 迫真性とは真に迫るものと言う事ですから、登場人物の感情や息遣いみたいな人が持つ雰囲気かなと思います、これがあるだけでぐっと良くなるのではないかと思います。

 

 無論、目の肥えた観客には物足らない事もあるかもしれない、でも少しはマシになったと褒めてくださるかもしれません。


 いきなり魔王が現れてなんか良く分からないけど、剣を抜いたというだけで勇者にされたり、チートでいきなり最強と言われても、コイツ何が出来るの?ってなります。


 そこに必要なのがリアリティ、例えば高校生なんてはっきりって社会経験がありません、やりたい盛りでハニトラだってハマり放題です。


 魔王はどうしてこんな有効な手を使わないのかと私は思ってしまいますし、何も知らない子供なら手練手管で騙したりするのは簡単です、もし、何か策を弄さないのであれば魔王はだだのカカシと変わらなくなります。


 世界相手に喧嘩五角以上の戦争をする魔王の家臣団だって馬鹿ばかりではないでしょう?何か策の一つでも弄してもいいのでないかと思います。


 高校生もチートで色々能力持っていても全て使いこなすのは経験がいるでしょう、訓練する話を入れてみてはどうですか?

 

 こうして少し肉付けをしていると、困ることがあります。


 人の話って知らない事を話す時は曖昧になります、曖昧だから聞いている相手は良く分からない疑問を突っ込無たくなるでしょう、じゃあ嘘をつく?


 矛盾が出たらそこでアウトです、相手は貴方を疑いの目でしか見てくれなくなります。


 だって、貴方も誰かが一所懸命に話しているのなら、ちゃんと理解してあげたい気持ちがあるでしょう?相手も真剣に話を聞いてくれるんです。


 だったら書いてる方も良くも知らない事をを話すなら、せめて少しくらい調べて書いてもバチは当たりません。


 そういった調べ事もせずに相手が疑問を投げかけた時、悪し様に取るか良いように取るかは双方の考え方次第かなと思います。


 ですが、物語とは全く関係の無い事だと話は別です。


 貴方がちゃんと考えて決めたジャンルが違う、タグが違うなど感想に関係ない等、妙な言いがかりとしか思えない事だけ言ってくる、これは無視するか、ガイドラインを投げましょう、タグの付け方ジャンル選びは作者の任意ですと運営から返答をもらっています、ですのでこれは言いがかりです。


 人によってはなろうの利用規約14条14項を盾にする人も居ますが、アレはあくまでスパムや不正対策です、それ以上の意図はないと運営からの返答がありました。


 無論、相手がきっちり読んだ上に物語の問題点として出た感想でタグやジャンルについてこうしたら良いのでは?という意見であるのなら、参考に出来る部分は聞くのは良いと思います。


 相手の知識不足で見当違いの事を言っている場合、相手が正論でもない暴論を投げる場合は貴方の可愛い作品を守るのは貴方の当然の権利です。


 少し横道にそれました、話を戻しますね。


 ちゃんと考えると創作って呆れるほど時間がかかります、ですが貴方が勉強をして舞台を作りあげた世界で人を動かすと、学芸会が一端の劇になります。


 そうなると今度はこの人達の食生活や、生活習慣なんか欲しくなりません?


 そうして中世みたいな世界って、知ってる人なら指摘してあげようって思うのは人の心理とはむしろ当然で善良だと私は思います。


「ここがおかしいよ?直した方がいいよ?」


 これは意見であってそこを疑問に思う人がいる、それだけなんです、やっぱ知っていると気になってしまいます、無論、悪意を込めてこんな事を言うのは別でむしろ戦うべきです。


「お前の話はつまらねー、中世ってだけで叩いてやるぜ!」 


 こういう論調はもっと面白い事を書いている人にしか言う権利はないでしょう、その権利を持っている人はきっとなろうには数えるほどしか居ません。


 詳しい人の話を聞くのはためになりますし、フワフワだと意見を言ってる側もネットで調べが着く程度の事を突っ込んでるんですよ?


 そんな一家言有るほど立派な人ってなろうにそうはいませんし、たまにいる『何でこの人素人なんだろう?』って思う方は、理性的な方が多いと思います。


 せめてインターネットで調べれる程度の事については、何か納得できる言葉を一言二言書いておくだけで片付く問題です。


 例えばですが異世界人と話ができるのがおかしい!と言われる方が居たとしましょう。


 この意見は確かにその通りです、海外に行けば言葉が通じないから苦労した、なんて話はいくらでもあります、異世界なら世界すら違うので言葉なんて当然通じなくて当たり前、そう考えるでしょうね。


 こういう問題について私の書いている小説を例に挙げると、聖書の引用をしてある程度のリアリティを出そうとしています。


 作中、異世界の人が話す内容に対して、主人公はこんな感じで納得させています、最初の文が相手の老人が語る世界の在り方の説明の一節です。



『「我等の教典にはこう書かれております。原始に神々はこの世界を正の力で満たして作られた。数多の世界の多様な種族から正の感情を持つ人々に世界をお与えになった」


 人々を連れてくるという点は俺の知っている宗教観には無いので少し驚く、大体は神が人を作ったとなっていると思う。


「そして幾多の世界の言葉を人々が互いに分かり合えるようにしてくださった。そうして我々の祖先は平和で豊かな暮らしを神々に感謝して過ごしていたそうです」 

 

 今の話で言葉がみんな通じている事に合点がいった、確かに違う世界の違う言葉を人々が話していたなら、意思の疎通は難しくなるのは当然だと思う。


 そういえば旧約聖書のバベルの話だったかで、世界は同じ言葉を話していたがそれを神様がバラバラにしたって話があったな、きっとそれの逆の事なのだろう。』



 私はこれだけで、神という舞台装置に言語の問題を片付けさせました、これで言語が通じるという事にも、多少のリアリティも出ます。


 この話に興味を持って調べていただければ、地球の言語の六割程度は共通性が有るなんて事を論ずる論文なんかも出てきます、こうして、もしかしたらそうなのかもしれないと、相手に思わせます。


 あとは神様なら出来るだろう、または神様なら仕方ないと、読者に思わせればいいと私は思います。


 大概の人は面倒だし、神様チートって感じで片付けているでしょう?


 まぁ、仮にですが不思議の国のアリスの兎が人語を理解しているけど、何の説明もないじゃ無いか!なんていう人がいるかもしれませんね、この点について書くとしましょう、これに対して普通の大人がこんな事は言うとは私は思えませんが、わかりやすいので上げました。


 『これは可怪しい!動物が話す訳がない!』

 

 これはある意味当然なんです。

 

 『対象が子供の情操を教育する為に作られた児童小説である』


 そう、児童がターゲットの小説なのです、当然大人は対象外です、この小説は子供が読んで少女アリスの心情を読み解くための文章です、それに対してわざわざ大人の世界の突っ込みを入れるのは、はっきりって野暮というか精神が幼稚すぎるでしょう?突っ込んだ側が大人から冷たい視線を浴びるでしょうね。


 ですが、ここなろうにある大半の小説は、全年齢やR15ですよね?


 当然ですが少なくとも中高生にもなれば、大人の思考や理論にある程度は耐えられるモノであるべきだし、耐えられなければならないと私は思います。


 そのくらいの歳になればある程度の経験を有しています、そして未熟でも理論的思考をするでしょう、幼い子供の様に無条件で「すごーいそうなんだ~」って納得する人は詐欺に遭ったり、悪い人に酷い目に遭わされたりするのではないかと思います。


 そしてリアリティ不要論者の掲げる一番の厄介な点を上げるとすれば、これじゃないかな?と思います。


『世の中には曖昧なことを面白おかしく話せる人がいる、そういう人の話は面白い』


 恐ろしい事に世の中にはそういう論者が居るんです、楽しい話なら夢や希望に溢れた素晴らしい話を、悲しい話なら涙無くしては語れなような悲しいお話を語ります、ですがそんな方はごく一部で、それに曖昧な事を面白く話す人のテクニックにはこんなものが絶対にあります。


『事実を織り交ぜる、相手を納得させる何かを用意する、相手の目を事実から上手く反らす』


 事実を織り交ぜる、これはリアリティですね。


 こう言う話のうまい人は絶対にいれてきます、だって空想100%だったら話がフワフワで、相手が疑問に思ったら突かれますから。


 事実を織り交ぜて、相手を納得させる何かを用意する、これは一つの例を書きます。


『日本人は二本の棒を使って食事をするんだ、だから彼らはすごい器用なんだ。シュウゴはその棒を使って、俺が排水口に落とした結婚指輪を取ってくれたんだ、本当に凄いよ!俺たちアメリカ人には信じられない事を彼はするんだ、きっと彼はニンジャなんだぜ?』


 はい、これは今考えたお話です、でも何となくアメリカ人の話で「ああ、あるかもしれないね?」位には思うでしょう?私が用意したのは、日本人、箸、これだけです。


 これは日本人で普段から箸を使う人なら納得できます、ですがアメリカ人には結構衝撃的な様です、嘘だろ日本人!?ってなるそうですよ?(実際、私は似たような事を言われました)


 まぁ最後は、なろうではお馴染みの物でいいと思います、男主人公なら群がるハーレムガール!男の子ですやっぱり欲望には叶いません、矛盾があっても沢山可愛い子が出てくるならブヒってる内にそんなこと気にならなくなりますよね?


 これは非常に上手い手だと私は思います、ハーレムは古今東西で男の夢不動の一位だと思います。


 ですが結構使い古されもいるので、使うには努力も必要かもしれません、テンプレヒロインばかりだと結構辛いです、残念な事にここではリアリティは仇になる事が多いので、なるべく男に都合の良い女性を空想しましょう。


 同時に生の女性を知っていると、こんな物分かりいいわけねーだろ!とツッコミを入れるような厄介な人も私のようにいます。


 ですんで、やっぱり外に出て、リアルの魅力のある女の子を知っておくべきかなと、そうするとヒロインの迫真性が出るんじゃない?って私は思います。


 過去に知った女性を思い浮かべて考え、そこに理想を足すと良いかも、逆にアイドルやアニメなんかを参考にすると、あざといけど、頭の中がすかすかになったりするかもしれないですね。


 後は世界的な方向で調整を入れるなんてものいいかもしれません、男が少ないとかよく見ますよね、そんなのなら仕方ないのかなーと納得しちゃいます。


 まぁもちろん何で男が少ないの?問題も発生しますので、そこら辺はしっかり対策ですね!


 女主人公なら逆ハーレムボーイ!恋愛話って、ある程度うそ臭くても女性の皆さんなら、余裕で話の種としては喜んで聞きますよ、じゃなかったら恋愛本とか乙女ゲー売れないです。


 こちらむしろ嘘くさければうそ臭いほどよいかもしれないです、王子様とかアイドルとか特殊な軍人とか、普通に会う事は絶対ない人間の方が空想が捗ると聞きました。


 まぁ毛の生えない男なんて滅多にいません、でも乙女ゲーなら生える方が異端であることからも想像が付く話ですね、でも生えてるのも好きって方もいるし、そこら辺はバランスなのかしら?とも思いますね。


 要するに我々は欲望には負けるんです、それはどんな高等な文学も一緒です、式部さんが書いた光さんの物語なんかも呆れる程に色に塗れた酷い話ですしね。


 でも、その中に人を納得させる何かがあるなら、人はどんなものでもつい読んでしまいます。


 なら一番刺激しやすい三大欲求の性欲を刺激するのが簡単です、メイド!奴隷!とか王子様!アイドル!なんてキャッチーな台詞を入れれば大体OKだと思います。


 次に食欲、これはちょっと前に流行った食事系ですね、これは性欲に訴え得るのが弱い分、前の二つをしっかり書くべきでしょうね、やっぱり流行った人達のご飯、リアルかどうかは多少置いたとしてもやっぱうまそうだなと思います、羨ましい才能です。


 睡眠欲については、文章では中々難しいですが怠惰に過ごしたいとか、まったりしたいとか、惰眠を貪るとかこんな感じですかね?ココらへんは私は門外漢なので、あまり語れないです。


 結局テクニックを使わない話って、基本的に専門書のようなお固い話になりがちです、だから読んでるとあまり面白くないと感じる人もいます。


 逆に曖昧で勢いだけで話を書くと言うのは基本的にグダグダです、だからステータスデータなんかでゴリ押しする方もいますが、それじゃ専門書のデータと一緒です。


 読む人は疲れるか、データの部分をすっ飛ばして先を読むんじゃないかな?って思いますよ。


 そうして作者はデータで語ってあるのに突っ込まれて発狂する、読者からすれば、だって読みづらいんだもん仕方ないじゃないですか?ってなります。


 長々と語りましたが、私の言いたいのはリアリティは用法用量を正しく守って面白い話を作りましょう、十五歳以上や全年齢対象で書く以上、ある程度は大人の目で見て耐えられる文章と設定を考えましょう、って事です。


 それが嫌な人は児童文学にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? あちらはあちらで色々と想像以上に厳しいですが。


 最後はこの文章を読んでくださった貴方の世界が素晴らしくなること祈って、このお話を締めさせて頂きます。

指摘を受けて加筆しました。

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