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ao
青くて青い未熟な青を
水絵具で溶くように
儚く淡い色を
夏色に塗る
恋があっさりと溶けて消えてしまうように
空に吸い込まれてしまいそうな程に
僕の色を見失ってしまう
君の色が
心のキャンバスを
鮮やかに彩るのに
触れることすらできない
青くて青い未熟な青を
水絵具で溶くように
儚く淡い色を
夏色に塗る
君の色が
僕の色を
こんなにあっさり 覆い尽くす
君の手が
僕の手を
こんなにあっさり 覆い尽くす
君の唇をへ向けて
僕の唇が言葉を探すより早く
まっすぐ塞ぐ 君の青さ
青くて青い未熟な青を
淡くて甘くて少し苦い
そんな青を。
ロックンロールな青さで
君に手をのばす 小さな勇気
青くて青い未熟な青の集合体
僕ら そんなロックンロールポエマーズ
一応、区切りとして。
他サイトに転載し、この詩集は前編後編に分けて、前編が完結しました。
この詩はその前編、最後の詩です。
誠に勝手ながら、この詩集はこれで完結設定とさせて頂きます。お読みいただいた皆様、感想をくれた皆様、その全てが宝物です。遅くなりましたが、ありがとうございました。