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第七話 星を愛した神

姉、アマテラスはこの世の光、全てをつかさどる太陽神だった。

月神である僕も、地球の神である弟も姉の輝きによって生きながらえている。

100年に一度全世界を巻き込んで行われる地球の浄化。今年もそのトキが来た。

アマテラスが愛した星、地球。

十六年前、彼女がその身に宿したのは人の子だった。だから世界の柱はその子供に決定した。

地球を浄化させるか消滅させるかを握る人間と神の間に生まれた子供、憂。

「憂。ごめんね。きっとつらい事が沢山おこる。でもそれを乗り越えれば自由になれるの。だから私は信じていますよ。貴女が大切な人とこの世界を救ってくれること。」

そういって姉は自分の娘を地球の神である弟、スサノウに預けた。

もう二度と逢うことすら出来ない、娘を。

「姉が逢いたくとも逢えないお前に僕が逢うことになるなんて。」

ツクヨミの呟きに憂は少しだけ反応した。

「何?聴こえなかった。」

「何でもない。…稀吹を救うことが出来るのは、あの世界、月の都を消滅させることだ。」

ツクヨミは憂の顔をじっと見つめた。

「私にできる?」

「あぁ。稀吹と憂、お前が結ばれる事だ。そうすれば世界は1つに戻る。出来るだろう。」

憂は何も言わずに部屋を後にした。

その足取りはやけに軽い。

その時、ちょうど目の前を歩く彼に気が付いた。

憂はゆっくりと走りよって思いっきり抱きついた。

「稀吹!好きだよ。大好き。」

稀吹は驚いたように大きく目を見開いたがすぐにそっと憂の頬に口付けをした。


その夜、太陽と月が重なった。

それは世界が浄化された唯一の証。



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