第四話 サルの襲撃
2025年1月30日!続編投稿!
かと思いきや2025年2月14日になりました。
ごめんなさい。
2024年8月14日に投稿した前回の第3話から6か月もお待たせしました
あらすじ
ダイダンは、タイトル通り滝がある渓谷で育った村人に過ぎない少年であった。
滝の近くに家に住み、貧しい暮らしをしていた。
しかし同い年のケース達と助け合い暮らしていたのである。
そんな或る日、事件が起こる。
村のリーダー的存在であったトピラーは村人を集め、言い放った。
「人は他者を殺したい生き物なのです
皆さんは、どうやって産まれてきたか、ご存知ですか?
そう、他の精子を殺して産まれているのです
人は産まれながらに悪なのです
人は産まれながらに傲慢なのです」
トピラーは、演説を終えると過呼吸になり、村人を四方八方へ飛ばした。
村人と共にトピラーも失踪。
翌朝、取り残されたダイダンとケースは能力に目覚める中、'呪われキリン'と遭遇。
2人は、村の交通手段として置かれていた馬に乗り、逃げる。
なんとか逃げ切った2人はもう1人の少年トンボムシと再会を果たした。
3人な失踪した村人、トピラーを探すため旅に出る。
そしてケースは「リサルトの城を目指す」と言うのだった。
あらすじ
演説事件発生後、村人は失踪した。
あらすじ終了、本編へ
第四話 サルの襲撃
日が山と山の間から出て、綺麗な景色が広がる1日の始まり。
ダイダン達をはげまし、応援しているかの様な冒険の始まりだった。
トンボムシは祈りをささげていた。
しばらく歩くとダイダンは疑問に思っていた事を質問した。
「ケース、そのリサルトの城ってのは、どこにあるんだ?」
「ここから東に向かった場所だ」
「近いのか?」
「いや、近くはないな」
「でも、なんでリサルトの城なんですかね?」
トンボムシは2人の会話に入る。
トンボムシは「なぜリサルトの城という場所なのか」気になっていたのだ。
「知っているのか?トンボムシ」
ダイダンとケースは聞いた。
「ええ、本で」
「へ〜、まあお前本好きだもんな」
「で、なんでリサルトの城を目指しているんですか?我々は」
「演説事件の翌日、のろしをあげたと説明したな
その時高台から別の場所で、のろしと旗が上がってるのを発見したんだ」
「その場所がリサルトの城だったと」
「ああ」
「収穫ってやつか」
「そうそれが昨日言った、のろしをあげた時の収穫ってやつだ」
「で、見える場所って事は近いのか?」
「直線的には遠くないんです、ただ道が遠回りなんです」
トンボムシが本で得た知識を言う。
「そっか」
「まずはリサルトリバーが見えるところまで行きたい」
「リサルトリバーか、川は便利だからな」
ダイダンは答える。
4時間移動した頃、ダイダンは言った
「腹減ったー」
「そろそろ昼食にしよう」
「休みながらとは言え、もう4時間くらい歩いてますからね」
「昼メシだああああああああ、オラー」
ダイダンのボルテージが上がる。
ケースの肩に乗っている黒猫は耳を畳んだ。
「うるさいですよ、ダイダン」
トンボムシは言う。
3人で手分けして、具材を料理した。
「難しい部分は俺がやろう」
ケースは言う。
「できた、クスクス料理だ」
「ケースは料理うめえな」
「美味しいです」
すっかりお腹を満たした3人は、また歩き出す。
しばらく歩くと3人は林の中にいた。
3人は人の形をしたカーサーという生き物に遭遇した。
上半身が茶色で下半身が紫色なのである。
「あれは!カーサーですね」
「うわっくせえ」
「くさいです」
「カーサーのにおいなのか」
鼻をつまんだケースが答える。
カーサーカーサーと鳴きながらカーサーが羽ばたいていく。
「これは・・・!一雨くるぞ」
ケースが答えた。
「本当か?ケース」
「そう言えば村の外にはカーサーという生き物がいるんでしたね
本によると独特な体臭と共に雨を知らせてくれるんだとか」
話してる間に水滴がダイダンの顔に落ちる。
「ん、なんか濡れた」
水滴の数が増える。
「雨だ」
「へー、本当に降ってきやがった」
雨が次第に強くなる。
「うおおおおおおおお雨だあああああ」
ダイダンの力がみなぎる。
ケースの黒猫は耳を畳んだ。
「落ち着いてください、ダイダン」
雲放電が起こり、雷が光る。
雨と共に雷の音も聞こえてきた。
「まずいです!はやくこの林を抜けないと!」
雷は、細長く尖った物に落ちやすい。
「木の近くから離れたい、この林を抜けるぞ」
ケースが言った。
「そんな事言ったって、まだだいぶありますよ」
「この近くに洞窟があるのは知ってるか?そこまで皆で進むんだ」
「洞窟に避難するしかなさそうですね」
「雨が気持ち良いぞ」
「ダイダン!洞窟まで避難しましょう!」
「その洞窟はどこにあるんだ?」
「えーとですね」
トンボムシは地図を広げる。
「うわっ、雨でふやけちゃいます」
「ハークション!」
体が冷えたダイダンは、くしゃみをした。
トンボムシが困っていた頃、ケースが答えた。
「1里の半分の半分ってところかな?」
※1里は4km。
3人は足早に進む。
しばらくすると洞窟の入り口が見えてきた。
「やった!やりましたよ!洞窟です!」
ところが、その時、雷が木にめがけて落ちた。
その直前、ケースはダイダンとトンボムシを押し飛ばした。
黒猫も吹き飛ぶ。
「おあっ!」
「うわっ!」
ダイダンとトンボムシは転がり洞窟の入り口の壁にぶつかった。
「いてて、おい大丈夫か?みんな」
ダイダンが聞く。
すると木が燃えていた。
ケースの体は火に包まれていた。
「ぎゃああああああああ、ケース!」
「おい!ケース!!」
ケースは目をつぶったまま呼びかけても起きる様子はない。
2人は無事でもケースの体は火に包まれたままであった。
「どうしよう!どうしよう!このままじゃケースさんが死んじゃう」
「おい!おい!ケース!」
トンボムシは火に包まれたケースを助けようと近づくが、少し近づいただけで焦げ臭くなった。
「あっつ!・・・駄目です、近づけません!」
トンボムシは洞窟の入り口まで走って逃げた。
ダイダンはケースに近づき触れる。
「何やってるんですか!ダイダン!」
「この火、雨が降ってる今なら熱くねえ・・・まだ助かる!」
すると、不思議なことにケースを包んでいた火はみるみる小さくなっていき、消えた。
湯気が立っているケースにダイダンは肩を貸し、洞窟の入り口まで歩く。
「まだ助かる」
ダイダンの表情は気迫に満ちる。
「まだ助かる」
ダイダンは洞窟の入り口までたどり着いた。
ケースを降ろし寝かせる。
するとダイダンの拳がトンボムシの顔を捉えた。
「いたっ!何するんですか!」
「何してるのかだって?それはこっちのセリフだぞ!トンボムシ!」
「え」
「諦めるんじゃねえ」
「!」
雨は降り続ける。林の木に着いた火が雨と戦う。
「まだ助かる可能性を捨てるな!」
「・・・こんな事できるなんて非現実的です!僕には出来ません!」
「なんだと!?トンボムシ!おまえなあ!」
「だって!・・・僕は・・・
・・・僕は、ちょっと近づいただけで熱かったんです。それにあのままでも雨の水で、火は消えたかもしれないじゃないですか」
ダイダンはトンボムシの胸ぐらをつかんだ。
「なんですか!?また殴るんですか!?」
「賭けをしようじゃないか」
「え?」
「もし日が沈む前に、この林の火が消えたらお前にも一理あるって認めてやる」
雷は遠くで光ったかと思うと10秒後にバリバリ・ドカーンと鳴った。
「雷が・・・遠ざかっていきます」
光と音の壮大なドラマは遠雷となった。
雨は降り続け、林の火は、日が沈む前に消えた。
「トンボムシ・・・殴って悪かった。」
「いえ」
「それに、それにできて当たり前じゃねえよな」
「ケースさんは大丈夫なんでしょうか」
ダイダンとトンボムシは疲れたのか少しの間、眠ってしまった。
休めたのも束の間、ダイダンは何者かに顔をひっかかれ起きた。
「いてえ!」
ダイダンの顔をひっかいた者の正体はサルであった。
サルが群れをなして襲撃してきたのである。
「な、なんだあ?」
「ケースを返してください」
トンボムシの声がする。
声のする方を見ると、ケースの体は氷に包まれていた。
大きな男が立っていた。
「こいつもなんだ・・・?」
トンボムシの抵抗もむなしくサルの群れに負け、ケースはさらわれていく。
「何が起きてるんだ?いや、今はそんな事どうでもいい!ケースを!ケースを返しやがれ!」
第4話 終わり 完
第5話へ続く
あくまで予定ですが、次回第5話の投稿は2025年5月になります。