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道化の世界探索記  作者: 黒石廉
第2部2章 草原とヒト
80/148

これまでのあらすじ IV

読まなくても大丈夫なここまでのあらすじと主な登場人物紹介

(有名作品パロディネタがはやくもうまくいかなくなったために普通にやります)


プロローグ

 死ぬと思った俺は気がつくと、小柄な老人の前にいた。

 老人曰く、自分は神、ニューゲーム+で楽しくやれと言われ、微妙な能力とともに見知らぬ場所に送り出される。

 そこには自分と同じく送り出された者たちがいた。俺たちは探索家という名の促成栽培の便利屋となるべく戦闘とサバイバル技術の訓練を受ける。

 訓練終了後に行動するパーティーを組めと言われるも、コミュニケーション能力がやや低かった俺が組めた相手は胃酸で敵を溶かすくたびれたおじさんと人の足にまとわりついて精気を吸う自称暗黒騎士だけであった。


第1部1章

 晴れて訓練所を卒業した俺たちが装備を買おうとしていると、訓練所の同期の女の子が道端で泣いていた。聞くとスリに金を取られたらしい。装備が買えず、所属先のパーティーからも見捨てられた女の子ミカをパーティーに加えた俺たちは、安い武器防具に身をつつみ、ゴブリン退治に向かう。

 雑魚キャラ、初級者ミッションのはずのゴブリン退治もやってみると大変なもの。俺は重傷を負い、仲間はゴブリンの集落を殲滅するとはどういうことかを実地で体験することになる。吊り橋効果のおかげか俺に彼女ができる。


第1部2章

 次の仕事は行方不明の薬師とその護衛をつとめるパーティーの探索だった。

 護衛パーティーはミカの元所属先だった。

 目的地の山間部にたどり着くと、そこに居たのは季節外れの子育てをしている肉食の巨大鳥のつがいであった。

 巨大鳥の襲撃から逃れ、行方不明パーティーの生き残り2名と合流した俺たちは、罠におびき寄せ1羽をしとめる。そしてヒナを守っているもう1羽を強襲ししとめる。

 依頼者からは金をもらいそこねるものの、連れ帰った巨大鳥のヒナが高く売れ、俺たちは探索家正規登録をし、装備を買い替える金を得るのだった。そして、生き残りの1名癒し手のサチを加え、俺たちはのパーティーは5名となる。


第2部1章

 装備を買い整えた俺たちは、隊商の護衛の仕事につく。

 人間関係に恵まれ、隊商の護衛を続けるのも良いと思った矢先、俺は人さらいの現場に出くわす。

 さらわれそうになっていたのは癒し手で、俺たちは癒し手の互助組合からの依頼を受け、訓練所の同期パーティーとともに調査にとりかかる。

 人さらい事件と近頃街をさわがす癒し手を敵対視する「異端派」の教会を調べていった俺たちは、小さな村の名前を耳にする。

 癒し手の組合から派遣された審問官とともに俺たちは村に向かう。

 その村の郊外には田舎の集落には不似合いな邸宅と武装した見張りがたむろしており、俺たちはここを制圧することになる。

 邸宅の地下には癒し手たちが監禁され、一部は「解体」されていた。

 審問官の凄惨な拷問のすえに黒幕の情報を得た俺たちだが、邸宅は「異端派」に囲まれており、籠城戦になる。

 籠城戦では捉えられていた転移者の魔法使い、自称舞い踊る賢者の活躍もあって、敵を撃退する。

 俺たちは逃げ出した敵を捉えるため、そして、黒幕を待ち伏せるために通り過ぎた村に戻る。

 黒幕の待ち伏せはうまくいき、俺たちは順調に敵の数を減らしていく。

 しかし、敵には驚くような手練がおり、味方パーティーにも倒される人間が出る。手練はかつての知り合いで戦闘を中止することを共謀する。しかし、味方側の魔法使いと審問官の暴走でその計画は失敗し、戦いはどちらかが倒れるまで終わらないことになってしまう。俺たちは3対1で囲んで敵パーティーのリーダーに辛勝する。リーダーを失った敵パーティーを数の力で圧倒し、犠牲を出しながらかつての知り合いを倒すというほろ苦い勝利をつかむ。


◆◆◆


主な登場人物

主人公パーティー

(装備は2章開始時のもの)


シカタ 

 主人公。童帝。たわしを1日1個つくりだせる。静電気で握手相手をいじめることができる。間合いは読めるが、空気は読めない。敵に対しての踏み込みは鋭くなったが、女性に対しての踏み込みは鈍い。愛用の斧を1章終盤で叩き折られてしまう。2章では鬼が持つみたいな金棒をふるうことに。彼がごっつい棒に固執するのはナニが小さいとからかわれたからではないはず。パーティーでは前衛兼戦闘リーダーをつとめる。


 クラスは童帝(フェアリーロード)で能力値は力11 知恵5 信仰心4 生命力14 素早さ11 魅力3 運17らしい。


 武器:金砕棒new!、片刃の剣、片刃の短剣、ナイフ、クロスボウ

 防具:バシネットnew!、鎖かたびら、革の小手、鉄靴と太もも鎧new!、革の靴)

 両手武器から二刀流まで器用に色々使いこなすが、盾だけはうまく使えない。

 信条は攻撃こそ最大の防御。華麗な技より組み討ちで仕留めることのほうが多い。


ミカ 

 立てばエゾリス、座ればジリス、戦う姿は走るぬりかべ。乙女ロード育ちでカップリング妄想が趣味。吊り橋効果か呪いか空気の読めない童帝とデートし始め、最近はバカップル扱いされるようになってきた。怪力という当たりスキルを引いているせいで、パーティー一番の力持ち。パーティーでは前衛をつとめ、大盾で敵をふっとばす。


 武器:メイス、ナイフ、クロスボウ

 防具:バシネットnew!、鎖かたびら、革の小手、鉄靴と太もも鎧new!、革の靴、鉄の大盾

 わーっと突っ込んでわーっと鉄の盾で吹っ飛ばす。疾走する重機。多分、パーティー内では一番強い。


チュウジ 

 中2病。童帝。人の精気を吸い取るスキルをもっているが空気は読むスキルはない。必殺技の名前は夜必死に考えたもので、トイレで一人台詞の練習もした。中2病ネーム(真名)はレオンハルト・C・ライヒテントリット。ラインハルトになるといろいろと危ないのでレオンハルト。戦闘では遊撃役として立ち回るが、デカイ鳥に大怪我負わされたり、鬼神のようなおっさんに指を食いちぎられたり、結構負傷が多い。

 

 武器:小剣×2(片方にダーインスレイヴという名前をつけた)、鎖分銅、ナイフ、クロスボウ

 防具:バシネットnew!、鎖かたびら、革の手甲、鉄靴と太もも鎧new!、革の靴、革張りの円盾、黒いサーコート

 触れた相手のスタミナドレインができるので、1対1ならばジャイアントキリングも狙える。ただし、連発できないので、普段は敵の死角から攻撃することが多い。


サゴ 

 胃痛持ちっぽく見えるおじさん。強力な胃酸ブレスで色々溶かす。つまらないダジャレを言わないと多分死ぬ。だからどんなに無視されても彼はダジャレを放ち続ける。先日、仲間を売ってはじめて受けをとることに成功した。下の名前が(ゆずる)ということは転移後誰にも話していない。。パーティーではバックアップ役をつとめることが多い。戦闘以外でのパーティーリーダー。


 武器:月牙鏟(げつがさん)new!、片手斧、ナイフ、ショートボウ

 防具:バシネットnew!、鎖かたびら、革の小手、鉄靴と太もも鎧new!、革の靴、革張りの円盾

 胃酸ブレスで敵の出鼻をくじくのが主な役目。それ以外は主にバックアップと後衛の護衛に回ることが多い。新しい武器を手に入れてから、革の円盾は背中に担いでいることが多い。


サチ 

 癒し手(ヒーラー)。歌って癒して腐れる女の子。背が高くて委員長キャラらしい。自称暗黒騎士がお気に入り。クロスボウで援護射撃をする以外は戦闘に参加せず、治療役に徹する。

 

 武器:小剣、クロスボウ

 防具:革の兜と面頬、鎖帷子、革の小手、革のすね当て、革のブーツ


 信条は命を大事に。自衛と援護射撃以外は戦闘に参加しない。

 

その他


ソ(牧畜民)

独特の価値観とデカイ筋肉をもつ民族。

業物標準装備らしい。

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