表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
道化の世界探索記  作者: 黒石廉
第2部 鉄の街の鉄のような臭い、草原の老賢人
52/148

これまでのあらすじ III

(あらすじと書いてあらすじと読まない)


(下の欧文翻訳:行方不明者の捜索を頼まれた主人公パーティーは捜索先で危険な野生生物に襲われた捜索対象を見つける。野生生物の奇襲で敗走するも、生き残りと合流することに成功し、生き残りの1人であるヒーラーに命を救われる。彼らは危険生物を罠を用いて数を減らし、残りを掃討し、無事に帰還する。危険生物から得たものを売り払った金銭で探索家正式登録を済ませ、ヒーラーを仲間にくわえるのであった。欧文は短い単語でたくさんのことを伝えられて便利ですね)


Ma bite se lève, il faut tenter de la cacher.


 行方不明者の捜索を頼まれた夏の日々、一面に灌木(かんぼく)生える山の中で、お前がクチバシをゆらしながら捜索対象を襲っていると、我はその近くの小さな洞窟で隠れたものだった。そうしてバカがおとりになって、お前が追って来ると、それからしばらく我らは武器を手に取ったまま、洞窟に掘った穴の中の、赤茶色いお前の頭をタコ殴りにしたものだった。ようやく動きをとめようとしているお前から、反対に我らの生きる道が生まれて来つつあるかのように。


 そんな日の翌日の午前、(それはもう秋近い日だった)我らはお前の体を洞窟に残したまま、お前の相方の守る巣を襲った。どす黒い血があたり一面に流れた。依頼達成するも報酬は貰いそこねたが新しい仲間と思いかけぬ額の金銭を得た後、不意にどこからともなく暗黒闘気が集まった。我のズボンから少したりとも覗いてはならないものが伸びたり伸びたりした。それとほとんど同時に、バカが我を煽る声を耳にした。それは我の隠そうとしているものを暴き出そうとする声らしかった。すぐ立ち上がって行こうとするバカを、我はいまの一瞬の何物をも失うまいとするかのように無理に引き止めて、我のそばから離さないでいた。バカは必死に逃げようとしていた。


  暗黒闘気(ナ○)たちぬ、いざ許しめやも(証拠隠滅せん)


 ふと口をついて出てきたそんな詩句を、我は我に持たれかけているバカの肩に手をかけながら、口のうちで繰り返していた。それからやっとバカが昏倒した。まだよく縮んでいなかった暗黒闘気は、その間にようやく見えないくらいにおさまった。

 「なんてバカなことを」

 彼女は我らを正座させて、説教をした。


 「今日こそ新歓兼壮行会をするからね」

 彼女はそういった。その日の記憶は曖昧である。


◆◆◆


主な登場人物

主人公パーティー

シカタ 主人公。童帝。たわしを1日1個つくりだせる。静電気で握手相手をいじめることができる。間合いに明るいという技能がなければただのでくのぼう。剣が高くて買えないので現在の装備は斧。ハーレムを夢見ていたが、交際相手ができると舞い上がって他の女性が見えなくなる純情童帝の極み。ちゃっかりリア充になった天罰で後頭部が禿げた。


ミカ 立てばエゾリス、座ればジリス、戦う姿は走るぬりかべ。乙女ロード育ちでカップリング妄想が趣味。吊り橋効果か呪いか空気の読めない童帝とデートし始め、最近はバカップル扱いされるようになってきた。怪力という当たりスキルを引いているせいで、パーティー一番の力持ち。


チュウジ 中2病。童帝。人の精気を吸い取るスキルをもっているが空気は読むスキルはない。必殺技の名前は夜必死に考えたもので、トイレで一人台詞の練習をした。中2病ネーム(真名)はレオンハルト・C・ライヒテントリット。ラインハルトになるといろいろと危ないのでレオンハルト。なぜかハーレム展開をしはじめようとするも童帝なので、暗黒闘気が集まりすぎて憤死。


サゴ 胃痛持ちっぽく見えるおじさん。強力な胃酸ブレスで色々溶かす。つまらないダジャレを言わないと多分死ぬ。だからどんなに無視されても彼はダジャレを放ち続ける。主人公が禿げたとき菩薩のごとき微笑みを見せた。


サチ 癒し手(ヒーラー)。半壊した元のパーティーから移籍。歌って癒して腐れる女の子。背が高い。


タケイ隊

筋肉は裏切らないを座右の銘とするアニキたち。

デカい! キレてる! ナイスバルクとお互いに声を掛け合う好青年の集まり。

一人、筋トレとコスプレを兼業しているメンバーあり。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ