63(ロクサン)女史のソロ生活(42) 万博チケット
万博反対や開幕まで工事が間に合うのかと言う声もあり、始まるまでカウントダウンの掲示板を見ても全く期待してなかった「EXPO2025 大阪・関西万博」。
ところが、いざ、開幕して見ると結構賑わっているよう。
1970年の万博は10歳位の時でその時の盛り上がりが強烈に印象に残っている私は
「あれを超えることはできないだろう」
と、思って関心、興味がなかった。
けれど、人生で2度も万博を経験できるのなら、
「よし、行ってみよう」
と、どうやったら万博に行けるのか調べてみた。
すると、まず入場チケットを事前に購入しておかないと入れないかもと。
「じゃあ、どうやって事前購入する?」
コンビニや旅行代理店で紙の入場券を買えるらしい。
「そうするか」
と、思っていたが、折角スマホがあるのだからとスマホで挑戦してみることにした。
ところが、個人情報を一杯入力して登録、そして、認証がややこしい。
指でのタッチ認証にしたかったが、何回やってもできない。結局、朝方5時頃までかかり、タッチ認証は諦め、他の方法でログイン完了。
「疲れた~」
翌日、目が覚めてから日時を入力し、やっと入場チケットを購入。
次はパビリオンの予約方法調べ。
そのためにはどんなパビリオンがあるのか、チェック。地図も印刷し、場所の確認。
そして、パビリオンの抽選予約をした。これも何回もやり直して多くの人がログインしようとするので、マイページを開くのにすぐには開けず、スマホ内でも30分以上の待ち時間が発生。
もし、紙チケットを買っていてもパビリオンの予約にはスマホからのログインが必要でこんなに時間とエネルギーをかけてパビリオンの予約をしても全部外れるかもしれないらしい。
QRコードをスマホから印刷するのもすんなりとできない。
スマホとプリンターは接続されているのに、何回「印刷」を押しても印刷が始まらない。もう謎だらけ。
こういう私のようなのを「デジタル苦手界隈」と言うらしい。
「昭和生まれは平成生まれとはエンジンが違う」とも。
バカにした言い方。
1970(昭和45)年の万博はこんなことな~んにもしなくても会場に行き、パビリオンに入れた。アポロ8号や月の石も見られた。
何回も家族で行き、親戚も田舎から次々来て一緒に行き、遠足でも行った。アナログで充分楽しめた。
私が10歳位だったのでその当時連れて行ってくれた人は今は70歳以上になっている。
しかし、スマホ必須、キャシュレスとなれば、余程スマホや新しい物に長けた元気な高齢者でなければ、今回の万博に行くことはできない。
「家族や若い者にやって貰えばいいじゃないか」
そんな人ばかりではない。私のようなソロ生活者やソロでなくても若者に教えて貰うのは‥・と言う人もいる。
「有難うと言えばいいだけじゃないか」
実際、若い者に頭を下げて教えて貰うのがどれだけ苦痛で屈辱か・・・
私は意地でも頼りたくない。
「可愛くないね~」
そう!! 年を取ったら、可愛くないと。その上、お金も持ってないと。
ぎりぎりスマホに対応し、キッシュレスで買物できる私。
今回の万博はスマホ不適応、買物は現金派は入場不可能。
1970年の万博を謳歌した人達には狭き門。
「お前たち高齢者に未来なんか関係ない」
と。
万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は若者向け。
拙い文章を読んで頂き、有難うございました。