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63(ロクサン)女史のソロ生活(35) まだまだ言えない

毎日の夕食に頭を悩ます日々。


外食することも多いけれど、何とか500円までに抑えたいとできるだけテイクアウトするようにしている。


今日はラーメン屋でチャーハンを持ち帰ることにし、目の前で店長が中華鍋を振っているのを見ていた。


すると、店長はチャーハンを炒めながら、バイト店員を大きな声で

「もういい加減にしろよ。同じミス何回もして・・・」

「もうそろそろ次のこと考えて行動できるようになれよ」

と、グダグダ叱っている。


偉そうに注意している店長は他の店員はマスクをしているのに、自分はマスクもつけず、客の私の目からすると好い気はしない。


スーパーの鮮魚コーナーでも魚をさばいている人の中で唯一マスクをつけてないのは偉そうにしているリーダー格。


チャーハンが出来上がって私に差し出した店長に不潔で気が気ではなかった私が

「マスクはつけないのですか?」

と、聞くと

「厨房は熱中症対策のためつけなくてもいいんです」

と言い返した。


「そう来たか・・・」

と、心の中で呟いただけで その口の立つ店長に

「じゃあ、衛生面を考えてこのご時世だから調理中は喋らないように」

「マスクと言ってもプラスティックのマスクもありますよ」

と、言えなかったバカな私。


60歳を超えても未だ言いたいことを言えない私・・・


「もう一度作り直して」

等、決して喧嘩を売る気はない。喧嘩を売るエネルギーも作り直すのを待つエネルギーもない。


けれど、

「バイトを叱っている場合じゃないよ。店長がまずしっかりしなさい」

とぐらいサラッと言えるようになりたい。




その不潔そうなチャーハン、食べてみると結構美味しかった。







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