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63女史のソロ生活(3)   ズンバ

毎月、配布される広報紙は見るべし。

税金のことや高齢者へのお知らせや相談等の情報が載っている。


更にペラペラ見ていると、公民館やコミセンで開催されている講座の募集が載っている。


「何々?」

「習字・絵画・フラワーアレンジメント・ソフトテニス・ヨガ・・・」

ところが、全部午前中。

「それにしても、皆、朝早くから……」

夜更かし生活で午後からしかエンジンがかからない私には無理。


「あっ、午後!」

「ズンバ?」

この時間なら行けるけれど、ズンバって何?

早速、YouTubeで見てみる。


私には中学の時、体育の時間に創作ダンスの痛い思い出がある。

まだその頃はダンス=バレエと言った時代で5人位のチームで「白鳥の湖」もどきの振り付けを考え、踊ろうとしていた。

なかなか真っ直ぐに脚を上げることができない私にクラスの成績トップのチームメイトが発した

「あなたと一緒のチームだと私の成績が下がる」

の一言。

そして、迎えた創作ダンス発表日、偶然にも私の親戚に不幸があり、忌引きで欠席したのをその子はとても喜んだらしい。


「えぇーーい、ズンバやってみるか」

 

ズンバ当日、ただただ軽快な音楽に合わせ、ステップを見様見真似で踏み捲る。

汗ビッショリになり、1時間の講座が終わった。


「私にだってできるじゃないか」

「テンションアップ」


先生も初めてにしては上出来と褒めてくれた。

「お世辞かもしれないけれど、褒められて、悪い気はしない」

「これでトラウマは少し克服できるかな」


1、人間関係プライバシーには触れず、ノリノリの音楽に合わせ、ただ踊ることに集中するだけ。

2、通うのが楽。

3、コスパが良い。


63女史にとっては無理のないことが何より。


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