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63(ロクサン)女史のソロ生活(24)   今、100億円あったら

「今、100億円あったら、どうしますか?」

と言う問いを耳にした。


すぐさま私は、


「確定申告、大変だろうな」


と、思った。


私は大金を手にしたことがないので、税金がどの位するのかわからないが、この問いはそんな現実的な話ではなく、


「今、本当にしたいことは何ですか?」


と言う意味で今、したいことを改めて考えてみた。



「過去に戻りたい。夫と恋愛中だった頃に。そして、子どもができて家族旅行に出掛けた頃に」

と、思うけれど、これは叶わぬこと。


今の私が望むことは小学生の頃のように毎日、近所の友達と外で泥んこになりながら遊んだり、雨の日は家の中でトランプや花札なんかして遊んでいたような日々。


「お茶しましょう」

「ランチ、一緒に」


と、大人が集まると、大抵、家族の愚痴や自慢話、他人の悪口が出て来るが、子どもの頃はそんな話はなく、お金が掛かることもなく、友達と喧嘩することもあり、泣かしたり、泣かされたりしながら、それでも、毎日、遊ぶことに熱中していた。


「バイバイ、また明日。」


なんて、言って別れ、今では花札のルールもすっかり忘れてしまったけれど、毎日、毎日、他愛もなく遊ぶ生活を私は一番望んでいる。













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