63女史のソロ生活(14) 老害
「老害」
いつの間にかこんな言葉ができていた。
「なんとひどい言葉」
とも、
「上手く言ったもの」
とも思う。
私の周りにもたくさんいる。
「ザ・昭和」が。
・価値観を押し付けて来る。
・否定しかしない。
・上から目線で話す。
・くどい。
・楽しむことより我慢して頑張ることを美徳と思っている。
・都合が悪くなったら、とぼけたり、はぐらかす。
・他人の話に耳を傾けず、受け入れる気ゼロ。
・自分は偉いと思っている。
等々。
フラットで友達のような「嫁・姑」関係を築いている若い世代に私が姑、舅に言われたり、されたりしたことを話しても、ただ単に悪口を言っているとしか思われない。
上沼恵美子さんが「嫁VS姑」について話すのを私は決して姑の悪口とは感じない。これは「嫁・姑あるある」で
「よくぞ嫁の気持ちを代弁してくれた」
と、スカッと痛快で胸の中に溜まっていたストレスを笑いで吹き飛ばしてくれる。
でも、こういう「嫁・姑」関係も私の世代で終わりなのかもしれない。
私の頭の中に時々、この歌詞が浮かび上がる。
「酒が空いたグラスあれば直ぐに注ぎなさい
皆がつまみ易いように串外しなさい
会計や注文は先陣を切る
不文律最低限のマナーです
はぁ? うっせぇうっせぇうっせぇわ
くせぇ口塞げや限界です」
心のベクトルを他人に向けず、自分に向ける。
「自分は老害ではないと思う時点で既に老害」
と、言うことを忘れずに。