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夏に不法侵入して人生終了。  作者: 根古水まくり
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第一話 不法侵入で人生終了した

初めて投稿します。文字を書いているだけで楽しかったです。


「何で夏休みに学校に行かねばならんのだ…」


呟いてみるが、蝉の声しか返ってはこない。


朝はまだかろうじて風があったが、今はもう吹いてはいない。

駅から自分の家への道をひたすらに歩く。ずっと地面を見て歩き続ける。するとふわりと涼しい風が当たった。

貴重な涼しさを少しでも多く受け取るために顔を上げる。


「あんなのあったか?」


道路に面した急で短い坂道の先に、ほったらかしの植木鉢から生い茂った植物に隠されるようにトタン板で構成された小さな小屋があった。奇妙な魅力を放つドアがこちらを見ている。その時は私は夏の暑さによって変な方向に増幅された好奇心で、一生後悔することになる愚かな愚かな決断をしてしまった。


「よし…入ってみるか…」


トタン板を切り抜いて作られたドアを押し開ける。


「よかった。誰もいないな…」


小屋の中には小さなラジオが置いてあった。


適当に触ってみるが、電波を受信しているような気配はない。


「何もないなあ、ん?」


ラジオから何か音声が出ている。スピーカーに耳をくっつけて聞いてみる。

ラジオからは女の声がした。

{ム ジャ キ ナ オ ミ ズ}


「無邪気なお水?なんだそりゃ?」


そう言った次の瞬間、どこかにいた。床も壁も天井も、奇妙なほどに白い。後ろは壁で、前は道になっていた。


「??ここはどこだ?」


ひんやりとした空気がそこらじゅうを満たしており、心地よい。


「神隠しにでもあったのか??」


状況がつかめず、周りを見渡す。相変らずどこかわからない。


「とりあえず親に連絡入れるか、電話しよ」


コールボタンをタップするが、つながらない。よく見ると圏外だ。


「こいつはいよいよやばい。人を探さなくては。」


歩き出すと、すぐ行き止まりだった。絶望して振り返ると、


白い空間とは真逆な色をした人型が立っていた。




少しでも面白さを感じたり明日が不安だったり毎日の繰り返しが嫌な方は、本棚登録ブクマよろしくお願いします。たのむで

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