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灰血  作者: 水曜日
4/5

第4話 校長先生との個人授業1

2日目の朝、俺はライとアイリに案内されて校長室へ向かった。


コンコン


「失礼しまーす」

「おぉ、来たか。ささ、座りなさい。」

「校長先生、私たちは…?」

「あー、そうじゃな、教室に戻ってもええぞ」

「はーい」

「じゃあ、また後でね」

ライとアイリは教室へ戻っていった。


「さて、何から話そうかのう」

顎をさすりながら考える校長先生

昨日疑問に思ったことを聞いてみることにした。

「あの、ここってどこなんですか?」

「そうだなぁ、まずは順を追って説明するかな」

校長先生は上半身を少し前のめりにすると語り出した。


「まずは、この世界から説明をしないといけないな。ここはマキナ大陸と言ってな、知ってると思うが色んな種族と魔法がある世界だ。そしてこの学校はマリアンヌ学園と言って、聖女マリアンヌ様が迫害される混血の子を保護する為に作られた学園じゃ。」


なるほど、だからライもアイリも混血だったのか。

そして、俺に言った「入学する資格がある」と言う言葉も理解できた。


「今はだいぶ混血への迫害は無くなってきたが、まだ純潔主義があるのは変わりないからな。」

校長先生は残念そうな顔で呟いた。


「あの、魔法ってどうやったら使えるんですか?」

次の疑問を聞いてみた。

「ふむ、どうやらマサミツくんの魔力は封印されているようじゃな…ちょっと解いてみるかな」

封印?それで魔法が使えなかったのか。

「お願いします!」

「それではいくぞ…」

校長先生が何やら唱え始めた。


気のせいか体がポカポカし始めて来た。

おお、これが魔力か!なんて思ってたのもつかの間、栓が取れたかのように体から一気に魔力が溢れ出した。

「こ、これ、どうしたらいいんですか…!!」

「今まで封印されとった魔力を吐き出しているんじゃ。しばらくすれば自然と体が慣れて落ち着くじゃろう。」

これで魔力が枯渇して命に関わったらたまったもんじゃないと思ったが、ひとまず大丈夫そうだ。


暫くすると段々と魔力の出が緩やかになり、3分後には落ち着いていた。

「これで、魔法が使えるようになったんですか?」

はやる気持ちを抑えるのも楽じゃ無い。

すぐにファイアとでも唱えてしまいそうだ。


「これを付けなさい。」

「これは?」

渡されたのは銀色の指輪だった。

「これは人の魔力を魔法に変換する道具だ。以前は杖とかを使っていたが、片手を塞いでしまうから今は指輪が主流になったんじゃよ」


きたああああ!

いよいよ魔法が使える!

高鳴る気持ちで胸が張り裂けそうだ。


「ここで魔法を放つのは危ないので、外に出ようかの」

「はい!」

気が付くと俺は駆け足で外へ駆け出していた。

少し長くなってしまいましたが、やっとこれから主人公の学園生活が始まります!

引き続きよろしくお願いします。

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