第八話 あれ?これ異世界ものだよね? ただのクソガキ編。
千代田家の三女、《 伊玖 》 16歳
始めに言うがコイツは超動物大好きっ娘で、爬虫類や両生類もイケるらしく、勿論 詳しくもある。
長女が『ウィルス』、次女の『虫』に比べれば『動物好き』なんて可愛いものだろう...と思う者もいるだろうが、まぁ実際上の二人を見ると俺もそう思う。
だがその動物好きは無類で、千代田家へ遊びに行く度に新しいペットが増えているのだが、
六年前に新しく犬を飼ったのかと思ったら狸だったり、
五年前も別のタヌキを飼ったのかと思いきやアライグマだったり、
四年前も別のアライグマを飼ったのかと思いきやニホンアナグマだったり、
三年前も別のニホンアナグマを飼ったのかと思いきやハクビシンだったり、
次こそはと一昨年に裏読んでハクビシンじゃなくイタチを飼ったと予想したがタダの犬だったり..
ーーーーーいぬぅっ!? 普通は犬が先じゃぁ~! 何故タヌキから飼うぅ~!? 動物を飼うクセがスゴいぃっっっ!!!
挙げ句には九官鳥を飼ったのかと、鳥篭の中をよく見るとカラスだったりと予想の斜め上をよくいかれたものだ。
そんな彼女も去年の夏会った時に右腕に鎖を巻いていたので、動物にしか興味が無かった彼女が中二病になったと取り敢えずその心の変化に嬉しく思ってその右腕をよく見たら『蛇』だった。
ちょっとその辺で捕まえたヘビの口を指で押さえている所へ、腕に巻きついただけらしい...
『なんて恐ろしい娘っっっ!!!?』
その時ばかりはこの俺も【ガラスの仮面】バリに白眼を向いた.....
うん、まぁ〔カラスの場面〕でも白眼を向いたけどネ。
「ちょっと望姉っ鏡姉っ!! 何で一番年下の私が最後まで荷物下ろしさせられるのよっもう!!」
んな事言って、猫を脇に抱えた伊玖がプンスカ怒ってコタツに入る。お前も とし兄に後を任せて来たんだろうが...
そう思って見ていたら、望と鏡姉のやり取りが外まで聴こえてたらしく『じゃぁアタシも』と伊玖が脇に抱えていた猫をくれた。
「お前は猫か...んで?この猫は何の珍しい猫だ?血統書にはなんて?」
「え?さっきその辺で拾ったの。」
「ただのノラ猫じゃね~かっっっ!Σ(゜ロ゜;)」
なに人ん家に勝手にノラ猫連れこんでんのっ!!
ネ、ネコォッ!?しかもタダのネコォッ!!?
珍しいカブトムシに珍しいウィルスときての タダのネコォッッ!!?
三回目でモノとしてもボケとしてもちゃんと落としてきたのは素晴らしい事です、はい。是非ともコンビを組ませて頂きたい。
はいども~『千』代田家です~『神』田家です~二人合わせて『チカンです』ってバカヤロッヤメさせて貰うわ!!
んな事おもってたら三咲が...
「しず兄よ...その猫、三丁目の伊勢崎さんちのコタローじゃ。」
「人ん家のネコォッ!! ...あ、ホントだ」
大分騒がしい今宵はまだまだツヅク...
皆様こんにちは、まるお しずおで御座います。
ワタクシのクラスメイトにチビで丸くて女の子だから子をつけたアダ名の女子がいるのですが、その親友の子も背の高さは同じくらいで、性格も丸く、メガネも丸く、三つ編み部分も丸く、
名前も「たま」ってその子の方がよっぽど
真の《ちび○子》だと思うのはワタクシだけでしょうか?いつもどっちか迷ってしまいますね?
さて次回の超職人大家族は、オネェが叔父?叔父がオネェ?の一本です。
ズバリ見るでしょうっ!!