第六話 イトコの次女 いたいけじゃないイタイJK現る。
☆
「おい~ス!!お久ぁ~w」
一姉と同じ髪型風のJKが顔を出す。
「オウてやんでぃ望っデカくなったじゃねぇか!」
「相変わらず元気ね 望は。」
「望ちゃん久しぶりね!!」
「望姉よ いつ以来か、息災で何よりじゃ」
コントかって思うぐらいに襖を『バンッ』と開けて入って来たコノ元気っ娘こそが、
千代田家 次女の《 望 》 18歳
俺のいっこ上の高校三年生...以上!!
後はホッとけば、勝手にどういう人物か教えてくれるだろう。
「や~三咲ちゃん!!いつもお料理御苦労様ですw 私は料理出来ないからさ~食材の調達を頑張っちゃった!!」
と言って望は背負ってたバックから、袋にパンパンに入った大量の【イナゴ】を取り出した。
ワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキワキ.....
「「「「「ぎゃあぁぁ~っ!!?」」」」」
「はいっ三咲ちゃんw 佃煮の材料!!」
「へわっ、こ、これは望姉よ...かたじけのうゴザル。」
その場にいた全員が悲鳴をあげ、三咲が半分腰砕けながら生きたイナゴを受けとった
肝心の望はその周りの反応にもビクともせずに自分の行いがオカシイとも思わない...つかゴザルって何?
「何で真冬に生きたイナゴがいるんだよ!!百歩譲ってせめて死んだの持って来いやっ」
「え~何で~?食材は鮮度が命よ?わざわざ今日の為に温室部屋作って養殖したのに~...あっ三咲ちゃんにだけお土産持って来たの怒ってんの? そう思ってしずおにも持ってきたわよ!
ハイ【ヘラクレス オオカブト】!!
相変わらずイカれてやがる...自然豊かな田舎に引っ越してから【虫】に目覚めたとかじゃなく物心ついたときから 虫大好きッ娘なのだ。
それこそ昆虫学者界隈で有名な程で、毎年世界では二万種、日本でも何百種類の虫の新種が発見されているが、実はその虫の新種を発見した数は望が断トツでギネスブックにも載ったほどだ
そんなコイツが昔から家に遊びに来る度に虫取りに誘われたのだが、虫に興味のない俺は初め断っていた...
ーーーが、その俺を虫好きにしようと俺の部屋中 虫だらけにされたことがあったのだ。
それ以来仕方なく望の虫狩りに付き合っていた俺は、いつの間にか望の中で虫好きと思われる様になっていた。
「ホレッしずおっヤルッヘラクレス!!」
ええ~い テンション アゲアゲで近寄るなっ そして顔面にヘラを押し付けるな鬱陶しい!邪魔くさい!暑苦しい!虫熱い.....蒸し暑い!!
しかし望は留まる事をしらない
「ホレッしずおっこれもヤルッ
【サタン オオカブト】ッ」
「えっ?何それっっ!? やだっヘラと闘わせたらオモシロそうw」
ギリシャ神話の最高神ゼウスの子の英雄ヘラクレスと魔王サタンが闘えば...イヤッちょっと待て、半神半人のヘラクレスの方が分が悪いかっ!?
「ホレッしずおっこれもヤルッ
【ネプチューン オオカブト】ッ」
「おおっゼウスの兄弟 ポセイドンが参戦だぁ!?」
これで叔父を味方につけたヘラクレスが優位にっ! どうするサタン?負けるなサタン!
サ~タ~ン!サ~タ~ン!!サ~タ~ン!!!
「ホレッしずおっこれもヤルッ
【アトラス オオカブト】ッ」
「キターーーーッゼウスと敵対したティタン神族のアトラスが当然サタン側についたっこれで戦況は五分だ!!」
「ホレッしずおっこれもヤルッ
【ケンタウルス オオカブト】ッ」
「ギリシャ神話の半人半馬の種族 ケンタウロス現るっっ! さぁドッチにつく? 正にダークホースだぁ~!!」
「ホレッしずおっこれもヤルッ
【ヒメ カブト】ッ」
「ヒメェェェ~~~ッ!!勝ったチームには姫との結婚を~~~ッッ!?」
「しずお? ヒメ カブトは雄だよ? 男同士の結婚になっちゃうよ?」
「ゥワォッこれがホントの【BL】www
なんちゃってっ!!.....はっっっ!!?」
家族全員が俺を白い目で見る中、何故か衛叔父さんと宇美叔母さんだけが涙を流しながら頷いていた
「うんうん、やっぱり望の相手はしずお君しかいない...是非とも千代田家に...」
「閉店ガラガラ。」
俺は最強の拒絶で拒否った。
逃げなきゃダメだ、逃げなきゃダメだ、逃げなきゃダメだ...断ります、僕は乗りませんっーーーその申し出には!!
そんな攻防をしていた所に第二使徒襲来...
千代田家の長女がやって来た
おっす オラしずお。
いや~めぇったぞぉ、世の中にはまだまだスゲ~奴がいるんだな!姉ちゃんはもっととんでもねぇとかオラもウカウカしてらんねぇ。
地球のミンナっオラに正気を分けてくれ!!
次回 超職人大家族、
「神田家でまさかのベェ~オ ハザ~ド、 銀河ギリギリ ぶっちぎりのヤベェ奴!!」
絶対見てくれよな!!
おと...しずおさん 死なないでェ。