第二十話 そしてやっと旅立ちへ。
.....なんて嘘。もう少々 家から離れる事のない日本版フルハウスをご覧ください。
ちなみに愛くるしい俺はさしずめ《ミシェル》ってトコだろう...えっ? 俺は調子のいい事ばかり言ってる《ジェシ~オジさん》だって? 嘘だろっ?? 何でだよ!?
エルヴィス プレスリ~のっブル~WHY?
...Hawaii。
んで、朝飯を食ったアトは各々が準備に取り掛かる。そして昼までには戻って来れないかもと、三咲と二姉がおにぎりを作ってくれるとゆうので俺は皆を待ちながら縁側に佇む。
するとタクティカル防弾ベストにタクティカルブーツ姿の一姉が銃を携えやって来た。
知ってる人もいるだろうが、日本で一般の人でも【猟銃・空気銃所持許可証】を取得すれば銃を持てる。
よくニュースとかでも猪や熊が出たなんて時に猟友会の人達が古くさい猟銃をぶっ放す映像が流れるが、以外と知られてないのは日本での猟銃というのは【ライフル】【散弾銃】【空気銃】の3つである。
つまり外国の軍隊で採用されてる銃でも【猟銃】として日本で所持する事は出来るのだ。
なので拳銃やマシンガンは当然 論外だし、猟銃でもピストル グリップ・サプレッサー・フルオート・ボックスマガジン付き・変装銃は駄目だが、装弾数や銃身の長さに口径などの細かな規制はあるもののソコをクリアすれば基本何でもイケる。
そして拳銃でも装薬銃という競技用の銃なら待つ事は出来るが国内で五十人までしか持つことは許されず、その資格を得るにはエア・ピストル4段の取得が必須なのだが そのエア・ピストルの所持もまた全国で五百人までの制限があり警察官や自衛隊などの人達がその割合の多くを締め、事実上 一般人で持つ事は極めて難しいと言える...えっ? 一姉だよ? 持ってるに決まってんじゃん。
そんな一姉の右手には1100系を流用したストックの【フランキ スパス12】のコンバット ショットガンを持ち...ってお前はスプリガンかっっ!! 中々いないよ猟銃でスパス選ぶ奴!?
そんで肩には、あの映画 アメリカン・スナイパーで主人公が持っていた約2キロ先の距離を狙撃できる【McMillan Tacー 338A】ライフルをぶら下げ...っってお前は米軍史上最多の160人を狙撃した《ネイビーシールズ最強の狙撃手》かっっ!!?
てゆ~か一姉の場合、敵側がつけたラマーディの《悪魔》との呼び名の方がしっくり来るが...
一応 補足として、日本では基本的に大口径ライフルの所持には装薬銃の所持実績が十年以上、つまりは三十歳以上でないと持てないのだか、例外として『ライフル協会に所属し公式大会に出場し、規定の段級を取得して推薦を得た場合』には所持が可能なのである。
んで左胸にはランボー2のシースナイフを装備し、右の腰には恐らくSAT使用の閃光手榴弾、あと左腰のホルスターには現在の日本警察機関 主力火器【S & W M360 SAKURA】の拳銃を...って勝手に警察の備品を持ち出してホントに怒られないの?
まぁ先程そんな事するのは一姉か両さんぐらいとは言ったが、両さんにブチギレて大量の銃を武装した大原部長のような今の一姉の姿を見たら誰もナンも言えないだろうが...
つ~か豪兄いらねぇじゃん。
そこへ衛オジさんが医療バックを持ってやって来た。
...うん、それ以上でもそれ以下でもない。
ハイッ次ぃっっ!!
鏡姉が検査キットのバッグを持ってやって来た。
ハイッ次ぃっっっ!!!
伊久とチィちゃんが2メートル程の巨大鳥の背中に乗ってやって来た。
ハイッつぎ待てぃぃっっっっ!!!?
いやっどっから出てきたのソイツ!?! 今までの流れからして一回も登場してないよね?!?
「おい伊久っっ何だそのデカい鳥はっ?? 当たり前の様に乗りこなしてんじゃねぇ説明しろ!!」
「この子の名前はサン!今日から家族よ!!」
全然説明になってねぇ!というかチィちゃんにつけようとした名前を駄目だったからって別の子につけるとか余り良い気分じゃないからね?
なんて思っているとチィちゃんが、
「この子はメメメ鳥れす。チィとこっちに来るとき伊久オネチャン餌あげてたれす。さっき声がしたので行ってみたらいたれす。」
成る程、野良犬に餌あげたらついて来た的な感じか。それにしてもこの雀をデカくして ずんぐりむっくりにした鳥?までいるとは...俺は思わずサンドバッグを殴るようにデカ雀にパンチした。
『ポロロッッ!!』ドカッッッ「ぐわぁっ!??」
思い向きりデカ雀に蹴られた。
「一姉っっ!?モンスターが現れたぞっ駆除してくれ!」
「いやっ今のはアンタが悪い。」
ちっクジョ~!!
「危ないれすよ?メメメ鳥は人に懐かないれすし、気性が荒いれす。」
ちっキショウ~!!もっと早く言ってくれるチィちゃん?
「ざまみろ しずお。」
「普通にチックショウ。ってか人に懐かないのになんで伊久は平気なんだよ! あれかな? 同類と思われてんのかな? だってお前は三歩で忘れる鳥頭だもんねーーーー!!!」
「フッ誉め言葉と受け取って置こう。」
誉めてねぇし意味を受け取れよ!動物好きだから動物に例えられて嬉しいとか単純にも程があるぞっ?
なんて感じで早速 先が思いやられると俺が頭を抱えている所へ、豪兄と宇海オバさんが三咲と二姉の作ってくれた昼食用のオニギリを持って現れ、最後に王蟲を頭に乗せた望がーーー
『人間サイズのカブト虫の軍隊』
ーーーを引き連れてやって来た。
「だから何でだよっっ!? ナンでお前ら姉妹揃って唐突に新キャラぶっ込んで来るの?!?」
『まぁまぁ落ち着かれよ しずお殿。』
「しかも喋るしっっっ!!?」
急に現れた人間サイズの六体のカブト虫達は、一姉から貸し出された警棒・木刀・刺又・トンファー・ヌンチャク・アーチェリーを携え一列に整列すると俺の前にかしずき、その内の一体が俺に話し掛けて来た。
『まさお殿、我々は日本にて望様に育てられた者にござる。実は我らもこの様な身況の心境に戸惑っていたところ、王蟲殿から助言を頂戴した所存にござるましてーーー...』
う~~ん、なんというかコイツらは昨日の夜 俺が望から貰ったカブト虫達らしい...そして現状に困惑したカブト虫達が王蟲に相談した所ーーーーーって だからナンでだよっっっ王蟲どの立ち位置なの!!
まぁとにかく王蟲いわく、俺のいた世界の情報を得て整理・考察した結果、カブト虫達はこの世界の魔素を浴びて急成長・進化したのではないかとの事だ。
何でもこの異世界では、地域によって土地から涌き出るという魔素なるモノが存在し、空気みたく漂うその不思議な力を浴びると蟲や獣類いは外見の形状変化や狂暴性が増したりするという。
ただ人間にはそういった事例はほぼ無い代わりに、人が大量の魔素を浴びたりすると具合が悪くなったり病にかかりやすくなるとかでチョットばかしビビッたが、この辺の魔素はそんなに濃くないので大丈夫らしい。
んで王蟲調べだが、俺達家族から魔素の匂いがしなかったので同じ地球出身のこのカブト虫達も恐らく今まで魔素には触れて来ず、だからこそ この世界へ来て少量の魔素を浴びただけでも魔素免疫や魔素抵抗が無い分 一気に成長が促された可能性が高いとか。
てゆ~か魔素とかってもう絶対ここ異世界だよね?
「つ~かあの虫ケラって以外に博識なのな。」
『えぇ。王蟲殿は見た目よりかなりの長寿らしくーーーといっても此方の世界では まだまだ若輩らしいでござるが、それでも しずお殿達に是非ご助力をしたいと王蟲殿は言っておるでござるよ。《 三食付きの家族として!! 》』
完全にウチに寄生する気マンマンだな王蟲は...まぁこんな状況だしコチラとしても利用出来るモノは何でも利用させて貰おう。使えなくなったらドコかに捨ててくればいいんだし?
それと『王蟲』殿って言い出しっぺの俺が言うのもナンだが王蟲、もとい【ムシキング】はカブト虫のお前らの方なんだがな...日本に帰る事が出来たら子供たち相手にコイツらで一儲け出来そうだ。
なんて心の中でツッコミながら全員揃ったのでやっとこ ひょっとこ本当にマジでこれからこの異世界の冒険の幕が今 明けるのだ!!
...ちなみにカブト虫の奴らは進化の過程で人の言葉を喋れる様になっただけで、元々地球に居た時から虫同士での会話は普通に存在してたらしい。
ーーーーなんてデ○ズニー!!
よう、俺は ナツキ・スバお。
いや~マジで異世界に来ちまったんだなぁ。
まぁどうせ元の世界ではダチもいねぇし彼女も
いねぇし、リア充《爆ゼロ》!
とか思ってたがコッチのゼロから始める異世界生活で今度こそはーーーーー!!
次回 超職人大家族
ちょっちタカビーな俺様もこの世界ではチンタラせず、ぶりっこかましてダッシュでちょちょいのちょいで友達と彼女作ってナウいハイカラな人生を送ってやるぜ~~い!
っってどれも今日び聞かねぇ~なぁ!?




