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第十話 神田家ジュニアの次男 なるなるなるにいの2の粉。


 そこへ二人の男が居間へ転がり込んで来る


 神田家Jrどうげんおじさんの息子で次男の鳴兄なるにぃと...ウチのとしおだ。


「とし兄 よくあれだけの荷降ろしを一人でしてたな...」


「ハハッ今は無職ニートだし【お金も無い】からね、人力すること【火の車】の如くさ!」


「いや働きなよ とし兄...何なら知り合いの音楽機械扱ってる人紹介しようか?」


 武田みたいな事を言う とし兄に鳴兄が信玄しんげんし、塩~もといアドバイスを送り謙信けんしんする...あれ?進言?献身?まぁどうでもいいか。~んで、

 

 神田家Jrかんだけジュニア 次男《 神田 鳴斗なると 20歳 》


 職業はミュージシャンでボーカル兼ギターをやってるバンドマンのイケメンクソヤローだ。


 まぁ【欠点】がイケメンってだけで性格は優しく、女性には奥手でカッコつけでスカシの為 モテモテなのに童貞で最高の従兄弟の兄だ。


 そんな鳴兄は高校一年の時にバンド活動を始め、文化祭でのライヴ映像がYouTubeに流れ 再生回数一千万回以上を突破して他かが素人のくせに結構有名になった。


 確かに無駄にクソイケメンで歌唱力も抜群のギターの腕前も素人の俺でも分かるぐらい上手すぎるが、


 そこへ道玄おじさんの知り合いの音楽プロデューサーが鳴兄に密かにコンタクトを取ってきたらしく、子供の芸能入りを好ましく思ってなかった道玄おじさんが気づいた時にはプロ契約をした後だった...


 そして新たに、


 『Oneワン Okオーケー BoKuJoボクジョ RoCkロック


 通称【 ワンボクロック 】というバンドが結成され、若者達に絶大な人気を得る。


 そして去年 全国ツアーに武道館ライヴを行い、今年はオーストラリア、ロシア、西~東ヨーロッパ、北アメリカ等の世界ツアーを敢行し、正に今 飛ぶ鳥を落とす勢いの鳴兄だが相変わらず女はオトせない。


 マジで尊敬するぜ鳴兄ィィィッッ!!!


 そんな従兄弟兄弟いとこきょうだいの中じゃ一番の稼ぎ頭で家も近く俺との歳も近い事もあり、たまにメシを奢って貰ったり、服を買って貰ったり、靴を買って貰ったり、小遣い貰ったり、漫画を買って貰ったり、ゲームを買って貰ったり、CDを買って貰ったり、


 それらをオークションに出したり.....ゲヘヘ。


 鳴兄のサイフは俺のもの。俺のものも俺のもの。す桃も桃も俺のもの。


 もし鳴兄とはイトコじゃなくても『おぉ~心の友よ~』と言って離さなかっただろう...



 しかし鳴兄にとって最も災難な事は、寄生虫の『アニサキス』の如く寄生している俺よりもそれ以外の家族達コイツらだろう。


「ベランメイ鳴斗っ、としおよりもテメーはどうなんでい!!ウチの大工来るか?」


「そうよナル、いつまでもチャラチャラしてないで仕事しなさい」


「ほうじゃのう、趣味は大事じゃが稼がんとイカンえ。」


「鳴斗君ウチに嫁ぐかい?」


「そーいえば楽器と農業は似てるわね!!」


「クハハッ臨床実験のバイトで雇ってやるぞ。」


「鳴兄、働け。」


「ホレッ鳴兄っヤル!オウゴンオニクワガタっ」



「グハッ!!」



 みんなの言葉が『 なる 兄貴刺アニキサス 』。



 この大家族だが基本的に芸能とか流行りの音楽とかに全く興味がない。


 当然、道玄おじさんと二姉は業界関係者なので知っているが、他の奴らは鳴兄がバンド活動をしながらプラプラしてるニート位にしか思っていないのだ。

 まぁ教えてあげれば良いのだが、道玄おじさんは息子自慢が恥ずかしいらしく、鳴兄本人も自分の口から売れてる発言はカッコ悪くて言いたくないらしい。


 そして二姉には俺が『鳴兄がいずれ自分の口で話すから』と嘘をついて何も言うなと口止めしている。


 そうする事で【鳴兄を理解しているのは俺だけ】と今後も鳴兄に寄生し、鳴兄の心の隙間をお埋めする替わりに私の懐をお埋めするのです。



 ドーーーーーーーーーーーーーーン!!!



「まぁまぁ鳴兄だって色々頑張ってんだからあんま詰めるなよ」


「うぅ、ありがとう しずお..」



 ケケケ。



 ...あっ一姉と目が合った。



 北斗しず拳 伝承者に今もっとも近い男 豪兄!!


 その最強の男の前に 一姉という死兆星が立ちはだかる。


豪兄が掴むのは ひでぶか あべしか 昇天か?



次回 超職人大家族。


 豪兄...お前はもう詰んでいる。



日本のヒーローは異世界に喧嘩を売るも公開中!


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