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外界のラビリンス  作者: ゆーやま
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1話 異世界が現れた!?



1話 異世界が現れた?


夜10時の俺のファミレスのアルバイトが終わる時間になった。


「柊君お疲れ様!もう上がっていいよ!後これも今日のご褒美ね」


オーナーとあり女店長の天野さん…俺と同じく両親を事故で亡くして24歳の若い年でこのファミレスを受け継いだらしい。


そしていつも仕事が終わったら食材を厨房からこっそり持って来てくれる有り難い存在だ。


「いつもありがとうございます…」


「まあ…でも君も大変ね…三人の妹と弟がいるっだっけ?」


「はい」


「それにもう30時間過ぎてしまったね…今月はアルバイト出来ないけど…大丈夫か?」


そう…学校のアルバイト制限…学生の学業に支障を乱さない為ルール…の俺としては迷惑極まりない。


でも成績や家庭事情により学費は全て免除してくれてるから守らないと行けない…。


「また来月も頼むよ!」


「はい!これ、いつもありがとうございます」


「ガキがそんなの気にせんな!」


…ガキって…144cmの小学生並みの外見の貴方に言われるとなんか不思議な気持ちになりますが…。


俺は柊宗弥(ヒイラギソウヤ)桜田高校2年生だ


両親が生きてた頃はかなりいい生活をして居た…父は外資企業のエリートで母はいい所のお嬢さんだったらしい。


俺が中学に入って父が居眠りしてたのトラック運転手に跳ねられ死んだ…その後母もショックで父を追いかけて山から飛び降りて死んだ…。


他人から見たら仲間いい夫婦のなんと切ない話しだとか言ってかも知れないが!俺としては無責任にも程があるって感じだ。


でも父と母は俺を本当に愛してた記憶しか無いから憎めない…。


「ただいま」


「お兄ちゃん…おかえり!大変だったでしょう?いつもありがとう」


柊結菜(ヒイラギユイナ)可憐で学業優秀でナデシコって感じの二つ下の妹だ。


生まれつき体が少し弱くてアルバイトとかは出来ない…でも未来有望な我が家の宝だ。


宗次(ソウシ)玲菜(レイナ)はもう寝てるか?」


「うん、お兄ちゃんをずっと待ってたけどつい先寝てたよ」


「そうか…これいつものもの」


「わあ…ハンバーグ!明日のお弁当はみんな喜ぶね」


「結菜の料理は美味しいから…楽しみだ」


「もう…お兄ちゃん」


照れる妹の顔を見ると疲れが吹っ飛ぶ感じだ…でも体は正直で風呂に入る体力さえ無い…。


いかんいかん!長男としてしっかりせんとな…


「結菜、風呂入ってから宿題やって寝るよ」


「うんお湯入れてあるからゆっくり入ってね」


「ありがとう」


俺は風呂に入って宿題を終わらせて布団に入った。


爆睡しそう…。


.

.

.


ペッチャ!


ん?なんか痛い…。


ペッチャ!


「……きろ!」


ん?…なんか息苦しい…いや凄く息苦しくて辛い!


俺はパッと目を開けた。


目の前に小さい生き物が手と足で俺の鼻を塞ぎ足で口も塞いでる姿が見えた。


「うわっ!」


「きゃっ!」


「な、なんだぁー!」


「うるさいわボケ!騒ぎな!耳が痛い!」


小さい生き物…まるで妖精見たい…いや妖精だった!口が悪い妖精だった!


妖精に鼻と口を塞がれて窒息死する夢…なんと虚しくて迷惑な夢だよ…俺って自殺願望でもあるのか?


「おい…その顔は何か迷惑な夢を見た!って顔だな」


すーげ!こいつ当てやがった!


「言っとくけどこれは夢じゃない!あとこれ受け取りな…ほいっ!」


その生き物から銀色のカードを渡された。


クレジットカード?もしかして神様が今までの行いに報いて無制限買い物が出来るプレゼントとか?


「それをクレジットカードとかで勘違いする困ったバカが多くてな…一応言っておく」


やっぱ違うか…ちっ!


「それは冒険者カードだ」


ん?冒険者カード?何そのラノベから出たような…あっ夢だからまあいいや。


「まあ…確かに渡したぞ!無くすなよ!まだ300件回らないと行けない…邪神の奴らって妖精使い荒いわ!何で神々は奴らに協力するのか訳が分からん!」


はっ?それはこっちのセリフだわ!邪神?神々?


「うーにゃー!開かない!」


窓を開けようと必死な妖精…そこは魔法とかなんちゃらで消えるのが定番だろ!


「その窓固いから開けるにはコツがいる」


僕はいつもの要領で窓を開けた…間違いなく僕の部屋の窓だ…。


「なぁ…このカードってなんなんだ?」


「それが何なのかは明日朝になれば分かるから…ほな!さいなら!」


っと言って迷惑な生き物は窓から出て去った。


「まあ…どうでもいいや」


…夢か現実かよく分からないまま疲労に負けた俺はまた眠りについた。

.

.

.


「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」


この声は妹の結菜の声…もう朝か?


「お兄ちゃん!起きて大変な事になってるよ!」


「妹よ…兄の睡眠妨害ほど大変な事はないのだよ」


「もう!お兄ちゃん!空を見てよ!」


結菜が部屋のカーテンを開けて空を指差した


「空?…早朝からなん……なんだあれは!」


上空に巨大な島のような物が浮いていた。


その島には城のような物が見えた。


それが何なのかは明日朝になれば分かる…か…分かる訳無いだろ!


俺はリビングに行ってテレビをつけた。


予想通りテレビ番組は全部中止になりあの巨大な島の話題でいっぱいだった。


[突然上空に空飛ぶ島が現れました!あれは一体なんでしょうか!」


こっちに聞くなバカ!分かる訳無いだろ!


「自衛隊の戦闘機が来ました!」


おいおい!戦闘になるんじゃ無いだろな!










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