表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
牢獄のエデン  作者: おしりーむ
1/7

プロローグ

 かつて人々は、故郷を捨てた。

自らが破壊した星を捨て、長き旅路の果てに、新たな星を見出した。

セカンドアース

人々は、新たな星で、旅の疲れを癒すかのように、穏やかな眠りにつく

ここは牢獄のエデン。人々が眠る星。

 

 「今日も暑いわね!」


陽の光というにはあまりに強烈に、それは降り注ぐ。まるで何かの意思を持っているかのように、大地を焼き続けている。

見渡す限りの砂の波が、うねりを止めたまま列をなしていた。


「さてっと…………」


()()は佇む。どこまでも続く砂漠の海原へ、橙色の瞳を輝かせながら、何かを探すように視線を向ける。

刹那、遠方に小さく映る、大規模な砂煙が巻き起こった。


「いた!」


深緑色の短く揃えた髪を翻し、長く旅路を共にした、ラウンドバイクに飛び乗る。動力源に力が漲り、主人からの命令を、今か今かと待っている。


「今日こそやっつけて、シャワーを浴びて、ふかふかのベッドで寝る!」



彼女は疾駆する。風を切り捨て、砂煙を纏いながら。先に待つ邂逅を目指して。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ