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初めての依頼

冒険者ギルド。


依頼を受けてそれを解決することで

報酬を得ることが出来る場である。


依頼の内容は植物や鉱物などの採取や、

魔物の退治・撃退、もしくは魔物の素材の

納品などがある。


そんな場所に健斗は訪れていた。


(魔物の退治は流石に無理だが、ある程度

安全な場所での採取とかならそれなりに

いけるだろ...何かよさげな依頼どっかに

ないか?)


依頼の貼り出された壁を見ていると、

一つの依頼が目についた。


第3級薬草(サリム)の採取及び納品


場所:グラム森林入口周辺(※地図有り)


納品物:第3級薬草(サリム)5本以上


報酬:5000円~


備考:第3級ということなので、報酬は

弾ませていただきます。

本数が多ければ多いほど報酬を上げます。


なお、周辺には角兎(ホーンラビット)

スライムなどの温厚な魔物くらいしか

見られないので、比較的安全と思われます』


「...流石に美味い話すぎるよな...。

一応確認してみるか」


健斗は周囲の人達に依頼書に記されている

ことについて確認を取っていったが、

間違った情報はひとつもないらしかった。


第3級薬草(サリム)についても、最近生えてきた

らしく、若者冒険者の中では割りのよい

仕事として流行しているらしい。


報酬額も定価のようだ。


「じゃあ受けない理由もないか」


人生初の依頼をこれに決めて、健斗は

受付へと向かっていった。




ーーーーーー




「あったあった。 おお、結構あるな」


ギルドから借りた図鑑を片手に健斗は

薬草を探していた。


図鑑には植物の他にも魔物についても

記されており、健斗は第3級薬草(サリム)以外の

物が記されたページも見ていた。


健斗は開始5分ですでに3本見つけており、

順調に依頼を遂行していた。



「この分なら+αの収入も期待できそうだな。

しばらくはこれと同系統の依頼でもーーー」


ガサガサと背後の草むらから音がした。


健斗は内心怯みながらも、ナイフを片手に

構え、音のした方を向いた。


瞬間、草むらから何かが飛び出してきた。


「うわっ!!」


草むら出てきたのは角の生えた兎で、

健斗には目も向けずに去っていった。


「...今のが角兎(ホーンラビット)ってやつか?」


兎が去っていった方向を見て健斗が図鑑の

内容を思い出しながら呟くと、先程兎が

出てきた草むらの辺りから、またもやガサガサと音がした。


「また角兎(ホーンラビット)か...それとも

スライムか...」


飛び出してきたのはそのどちらでも

なかった。


狼のような図体に、青い毛並み、鋭い目と牙。

グルルと唸っているその狼らしき生物の

口からは涎が滴っていた。


「嘘だろ...?」


先程図鑑をペラペラめくっていたときに

記されているのを発見していた目の前の

狼モドキはーーー


「ーーースヴェルウルフ...普段は

森の奥に居るんじゃなかったのかよ!」


その言葉が合図だったかのように

スヴェルウルフは、健斗の首元に目掛けて

飛びかかってきた。


健斗は左腕を前に出して、首元を

守ろうとしたが、首元を守れたかわりに、

左腕に噛みつかれた。


「っあああああああああ!?!!」


牙が腕に食い込む、血が噴き出す。

骨まで砕かれそうな一撃に健斗は

意識を失いそうになるが


「引っ掛かったな犬っコロ野郎!!」


力任せに噛まれた方の腕を振り、後ろにあった

木に思いきりスヴェルウルフを叩きつけた。


「キャイン!?」


スヴェルウルフが弱々しい悲鳴をあげるが、

健斗は容赦なくそこへナイフでの追撃を

浴びせる。


「ギァッ....!」


脳をナイフで貫かれたスヴェルウルフは

確認するまでもなく絶命した。


「はぁっ...はぁっ...こんなハードだとか

聞いてねぇぞ...」


息絶え絶えな様子の健斗は、一先ず

王都に戻るなりどこか安全な場所で休むなり

しようとしたのだが


「...おいおい冗談キツイぞ...」


新たにスヴェルウルフがこちらに忍び寄って

きていた。


一体ではない。


数十匹は優に越えている。


「万事休すってやつか...」


もはや使い物にならない左腕を

右手で押さえながら健斗はそう呟いた。

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