休みの日にはゲームです。
気休めに書きます。楽しんでもらえれば幸いです。。。
「あー。今日も、疲れたなー。帰ったら、ゲームしよ。」
いつもどおり定時に上司に仕事を押し付けられる前に会社を退勤し、いつもの帰宅ルートで帰路に着いた。その途中にある最近何でも売り出してきている感のある元中古コミックチェーンに立ち寄り、中古のゲームカセットを漁っていた。
「はぁー。いいのないなぁ。」
最近のゲームは、グラフィックやらシステムが進化してきた反面中身の細かなとこまでの設定が無くて薄いんだよなぁ・・・後付みたいなの多いし。
帰ろうと店を出ようとする中、ふと安売りのゲームのコーナーが見えた。
「あっ、これ。懐かしいなー。“エターナル・ワールド・ファンタジー”だ。うへ、、、700円かよ。まぁ、媒体古いもんな。。。」
俺がはまったゲームの中で最もやりこんだシリーズだった。現在でも現行されているシリーズで4までが出ているが、1は不朽の名作といわれるほどのもので何処がすごいといえば、当時にしては最先端のグラフィック効果や革新的な戦闘システムも然ることながら、ファンを唸らせたのはその設定の細かさにあった。ボスキャラもそうだがあんまり活躍しないモブキャラにしても、生い立ちや歴史がしっかりと設定されていた。
俺も、その設定の細かさに惹かれた中の一人だ。
「明日、休みだし。ゲームで一日終えるのも魅力的だもんなぁ。。。」
結局、久々に好きな作品をみてプレイしたい欲求に負けて購入し、帰宅した。
お風呂や食事などのやることを済ませて、ゲーム置き場で埃を被っていた一昔前のゲーム媒体を引っ張り出した。
「ふぅ。さてさて、久々にプレイしますか!やっぱりやるからには、最短無双ですよね!明日、休みだし一日で終わらせてやんよっ!」
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「うしっ!これで終わりだぁ!!」
戦闘の決定ボタンを押す。気持ちはさながらゲームの主人公のライナーそのもの。感情移入をし過ぎてしまうのもこのゲームのいいところだ。
繰り出すは、光属性を持つ最終奥義“エクスカリバー”。使用MPは、プレイヤーの任意のMPをつぎ込むことで威力が変わるという技だ。
画面が奥義のエフェクトによって真っ白に光り輝く。ラスボスを攻略し、スタッフロールが流れる。
「ふぅ。これで、主要ボスノーダメ最速クリアだぁ...。」
年甲斐も無く久々に無駄な本気を出してしまった。せっかくの休日をゲームのみで使ったことに反省はすれど後悔はない。
「それにしても、仕事以外での徹夜は心地が良いもんだなぁ。やべ。ねむ....。」
突如襲ってきた眠気に抗えず、ベットに行くことなくその場で目を閉じてしまった。