表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

Hello.Who are you?

----------------------------------------------

4/3 金曜日。 雨。

雨は嫌い。

ジメジメするし、髪がはねるし。

あと、検査は大体雨の日だし。

雨だと..

----------------------------------------------

コンコン。

ドアをノックする音に陽奈はペンを止めた。時計を見ると、画面には17:42の文字が表示されている。

コンコン。

もう一度ノックが鳴る。

誰だろうと思いながら、陽奈は「どうぞー」と返事をする。

しかし、扉は開かない。

陽奈は首を傾げながら、布団から降りて

ドアを開けた。

外には誰もいない。廊下を見回しても、人影ひとつ無かった。

「あれ...?」

冷たい空気が肌を撫でる。

陽菜は扉を閉めてベットに腰をかける。

時計を見ると、17:42の文字が表示されていた。

外では雨がうるさいほどに窓を叩いてる。部屋の気温が少し下がった気がした。陽菜は気を紛らわせようと本を取り、読もうとしたが、ドアの前に人影が一つ。

明らかに人の気配を発していない人影は、ただそこに立っていた。

「なに....誰...?」

陽菜は 動機を抑え、掠れた声を絞り出して言った。

人影はしばらく揺らめくと、まるで何かに乗っているかのような動きで前に出てきた。とてもゆっくりと。その速度が、陽菜をさらに不安にさせる。

人影に光が当たると、だんだんと形が見えてくる。

まず見えたのは脚だ。

細い女性のような脚。そのあと、下半身から上に形が見えてくる。

その人影は、女性だった。

20代だろうか。若い女性だった。

若いが、何処か生き物の気配はしない。

「あなた....誰?」

陽菜が聞く。

女性はもう一歩前に出て答える。

「私は死神です。あなたの命の管理をしています。」

まるで書類でも読むかのような声。

機械のように淡々とした口調。

外では雨が降っている。さっきよりも、余計に強い。

薄暗い部屋のカーテンが風で揺れる。

やっと脳が処理を終えたあと、陽菜は笑みを浮かべる。

この女性は嘘を言っていないと、そう思った。


きゃー怖い!

一番好きなホラー物は幽霊が出てこいない系のやつです。

次で完結(?)です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ