転移しての初召喚
「はぁ~」
もう一度 ため息をつき 周囲を見渡し 大理石の様な白い石で造られ 所々から樹木が植えられて 奥には 三日月を背負った女神像が安置された 神々しい神殿の様な建物の中に 居る事が見て取れた。
「いつまでも 此処にいる訳には いかないよな 取り敢えず現状を把握しよう」
腰にある刀を抜き 刀身に顔を映す そこには 自分の面影がわずかに入ったゲームで使っていた銀髪の狐耳の眼鏡美少女がいた。装備はゲームの時と同じ
「なんか 自分が少し混ざってる? 」
そんな事を思いながら 現状考えられる候補を考えてみる
1、これは夢で 俺は今も部屋の炬燵で眠っていてる
2、何らかの原因で 意識がゲームの間に入ってしまった。
3、何らかの原因で 異世界に移転転生しいまった。
「希望としては1だが 現状のリアルさだと 2か3だけど ゲームでこんな場所 見たこともないしそうなると 3の可能性が高いかすると もとの世界に帰れる可能性は低いよな」
「はぁ~ これからこの体で生きて行かないといけないのか…」これからこの装備と体で生きる事を考えると憂鬱になる
「くくぅ~」お腹から空腹を しらせる音が響く こんな時でも 腹は減るんだな さて如何した物かこれがゲームならインベントリから リンゴでも出して食べるんだけどなと 思うと 一瞬インベントリが見え 右手にリンゴが握られていた。
まさかと思い インベントリをイメージする するとインベントリの画面が目の前に表示される 試しにバナナが左手に出るようにイメージするとバナナが 左手に握られていた。次に右手のリンゴをインベントリに入れるようにイメージすると リンゴが消えインベントリの中のリンゴの数字の数が1増えるよしインベントリと中のアイテムが使えるなら まだ生きていける可能性がある それに この世界の何処かに あのアイテムが有るかもしれない 「希望が出てきたぞ」つぎは 技能(スキルから派生する技や魔術等の総称)が使えるかどうかだな 「召喚」 ……唱えるだけじゃ発動しないか 今度は何をするのか具体的にイメージすると 体覚えっているような感覚で勝手に動き デッキホルダから召喚符が 飛び出しそれを掴み取り前に突き出し【召喚 双刃】と唱える 召喚符から魔法陣が展開され 召喚符に描かれた絵の色が 薄くなり 魔法陣から絵柄の2本の尾が刀になったトカゲの様な生物が現れる
「双刃出てきてくれてありがとうな」思わず声を掻けてしまったら「キュァ~」鳴いて返事する 双刃を意外に可愛いなと思い 眺めていると AR表示が現れる
名前・双刃
種族名・ダブルブレイドラゴン
種族タイプ・ドラゴン
召喚ランク・B
Lv・5
HP 500/500
SP 100/100
EP 80/80
MP 100/100
腕力 1200
知力 30
精神力 50
器用さ 100
素早さ 150
耐久力 150
スキル・双剣術 召喚武装
備考・ブレイドラゴンの上位種で 90㎝程の刃の付いた2本に別れた尾が特徴の小型の地龍型の召喚獣
性格は温厚で人懐っこい性格の個体が多い 戦闘時は尾っぽの刃を使った攻撃を得意とする また 召喚者の 腕に抱き付かして武器として使うことができる
「お、アイテムスキルの鑑定眼もつかえるのか」その後 双刃を送還し様々な検証をおこない装備を整えて状態を確認するために ステータス画面を開く
『ステータス』
名前・小鳥遊 零夜
性別・♀
Lv・30
ジョブ・召喚士 熟練度50% サブ 釣り師 熟練度MAX
種族・天狐人族
称号・なし
所属・なし
装備・武器:破邪刀銀聖姫(性能封印) 銃刀月清姫(性能封印) デッキホルダ
防具:月の衣 ミスリルの胸当
革の小手、革のブーツ
装飾:魔法の眼鏡
HP 1700/1700
SP 200/200
EP 80/80
MP 100/100
腕力 600
知力 210
精神力 180
器用さ 200
素早さ 800
耐久力 60
幸運 100
魅力 200
スキル・召喚術(E~BBB) 全属性魔術E~B 多種スキル技能習得使用
刀剣術(E~BB) 銃撃術(E~BB)
多種職武器装備(剣士、銃撃士、魔術師、召喚術師)
木化け石化け 大漁釣果 気配感知水中(水深2m)
種族偽装(狐人、人間) 月女神の加護 超感覚(嗅覚 聴覚)
鑑定眼 明暗調整眼 遠視 言語理解能力
あれ? 名前も混ざってるし いくつかのスキルが増えたり変質してるな確かこれは多種スキル技能習得使用じゃなくて多種職技能使用(召喚士の見習いが取れると使えるスキル)だったし月女神の加護は稲荷の加護だったはずそうおもいなが 効果を確認してみる
多種スキル技能習得使用:見たり受けたり使ったスキルや技能等によりスキルや技能習得することが
できるただし Lv不足 身体的特徴によって 取得できなかったり使用
できないものがあります またLv不足の場合は経験していれば必要レベルに達した時に習得します。
月女神の加護:魔術、霊術によるダメージを50%カットする 月の出といる時は60%カットできる
また月の出ている時 名前に月を意味する言葉が入ったモノの能力が30%アップする
こりゃ チートだな これが有れば もう少し楽に 世界を回れるか そう思いながら 準備を整え 俺は神殿を 後にするのであった。
神殿を出るとそこは 鬱蒼とした森であった 「マップ機能は動くが自分の視覚出来る範囲しか表示されていないな」確認しながら振り返ると 場違いほど程 綺麗に整った神殿が存在してい事が見て取れた。
「なんだこれ 結界かなんかで守られいるのか?」
そんな事お考えながら眺めていると 遠くで樹木が倒れる光景が目に映る 超感覚 聴覚を使い 耳を傾けると 2人が何かから 逃げる足音と わずかな会話が聞こええる
「これは 人が何かに追われているのか」
どうする このまま放っていくか いや助けに行くべきだな このまま放置したら目覚めが悪いし それに 助けた人に案内して貰えばこの広い森一人でさまようより 早く森を出れるだろうと思い行動に移す
【召喚 雷華】と唱え1匹の獣を召喚する 大きさは3mほど 姿は狼に近いがライオンの様な鬣があり色は白虎を思わせる白と黒の縞の美しい獣であった。
「早速だけど 私を乗せて樹木が倒れる音のする方に向かって」そう言うと獣は「ガウ」返事をするとすぐに 彼女を乗せ 森のなかを 音のする方に向かって疾走するのであった。
この時 彼は急いでいたので気づかなった 1人称が 私に変わっていた事を・・・