私色のセカイ
私はずっと死にたかった。
人生には恥が多すぎる。
私には耐えられないくらいたまった。小さな……ちょっとした軽いモノだとアナタは笑うかもしれない。
けど、もうダメ。
重過ぎて立ち上がる事もできない。
人の手の大きさは違う。どんなに零れ落ちて欲しくないモノも私の小さく頼りない手は、とどませることが出来ない。
あぁ、あの人は簡単に掴んでいるのに。
私はずっと死にたかった。
でも、臆病者の私は痛みさえも怖かった。
身体という『私』が死にたくないと痛みをさけんでいるようで。
私は私だけなのに、その『私』さえ『私』を批判しているようで。
『私』は死にたかった。
『私』は死にたくなかった。
「私」は何もできなかった。
息をすることも、
飛び降りることも、
きっと、自殺ということは『私』だけではなく『私』さえも殺す事なんだと思う。
だから、
本当に、
ただ、
『私』が、
死にたくなったなら、
自殺なんかじゃなくて、
もっと、
べつの、
そう。
××××とかね。