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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

【エッセイ風】とある日雇いバイトの視点

作者: まい
掲載日:2026/01/26

 エッセイ風とは前置きしたけど、エッセイじゃねーな、これ。


 詐欺りました。 ごめんなさい。



 あ、この作品? は、フィクションです。

 実在の事件や出来事とは関係ありません。

 今日スポット求人アプリで応募したのは、ちょっと家から離れた倉庫。


 ここは中途半端な田舎が公的に職場を用意した、工場が立ち並ぶ土地。 所謂(いわゆる)工業団地の中にある。


 この倉庫は大きな会社が持つ、その県に展開している店舗が発注をかけた商品を送り出す物流倉庫だ。



 そこで求められたのは、ピッキングと言う作業。


 これは前述のかけられた店舗ごとの発注のリストに載っている商品を、商品の山から選び取って(ピックアップ)まとめる作業だ。


 これは超がつく大企業だとほぼ機械化されていて、動かずともピッキング出来るようになっているが、ここでは作業員がカートを()いて動き回ってピックアップする。




「今日1日、よろしくお願いします!」


『お願いします!』


 とまあ、そのピッキング作業を社員の人と挨拶して軽いミーティングをして、作業開始。


 俺はそれなりの回数、それなりの会社のピッキング作業を経験しているから、スムーズにやっていく。




 休憩時間になって、控室兼食堂となる場所で今日参加した別のバイトアプリ利用者の人と喋る。


「へえ。 ここ、何日か連続で募集を出してるんだ」


「そうそう。 ここの正規バイトが何人かまとまって数日休むって報告されたみたいで、その穴埋めのスポットバイトだってさ」


「なんでそんな事知ってるんだ?」


「いや〜、このスポットを何度も()けてるから、社員さんと会話する機会もそれなりにあってね。 今日も仕事を始める前にそんな事を聞いたんだよ」


 なんて、ここの現場のベテラン?バイトと話していたが、その時ふと俺の目が違う場所へ逸れた。


 その逸れた先にいたのは、同じスポットバイト仲間のやけに太った人。 日本人でそんなに太れるんだと心の中で驚いた位に体格が凄い人。


 その視線の動きに気付いたベテランさんが小声で。


「あの人ね。 あの人とも今朝ちょっと話したけど、あの人も数日登録したって。 あの体格でそんなに体力があるのか心配だよね」


 無言で(うなず)く俺だった。




〜〜〜〜〜〜




 翌々日。


 今日で3日目の昼。


 そう、結局俺も連続で登録して、連日入っている。


 そして今は昼休憩中。 またあのベテランさんと喋っていた。


「聞いちゃった」


 ベテラン?さんが、ちょっと眉根を寄せて、小声になっていた。


「どうしたんですか?」


 それに乗って、俺も小声になって(たず)ねる。


「一昨日、あの太った人がいたけど、昨日今日と見かけないでしょ? その原因を社員さんから聞いちゃったんだよ」


「へえ」


「あのね、ここのピッキング作業は歩き回るでしょ? それであの体格で歩き回ったものだから、足の骨が折れちゃったんだって」


「うわぁ……」


「そんな事もあるんだねえ」


「俺達も気を付けなきゃですね」


「そうだねえ。 スポットバイトじゃ働けなくなった瞬間に収入がゼロになるから、ケガだけには気を付けないとねえ」


「そうですね」

 どっかの職場であったかも知れない、悲劇と呼べばいいのか珍事と呼べばいいのか分からん、不思議な出来事でした。 以上。

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