表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/15

第11話 侵入阻止

裏口から侵入した後、私達は音を立てずに、道を順々に進んでいた。


 勿論、壁に沿い、クリアリングをしつつだ。


 そして、追っていくと、いた。


 裏口から侵入したであろうテロリストが。


 服装や装備は暗くて良く見えないが、ランチャーや対物ライフル等の、アーマーを貫通してダメージを与えれるようなものでは無い事が確認できた。


 


 私達の場所は、一本道の廊下、曲がり角付近。


 それを曲がった先の道にいた。


 二人。


 どうやら、気づかれていないらしい。


 一人は正面を、もう一人は後ろを見つつ、ゆっくりと進んでいた。


 入り口からは、予想より進んでおらず、かなり慎重になっていると思われる。


 まぁ、そもそも素人だろうし、緊張とか恐怖感相まって、ゆっくりにならざるを得ないだろうし。


 捕らえるか。


 相方に、一緒のタイミングで出るぞとハンドサインを送る。


 3つ数えて、飛び出す。


「銃を捨てろ!」


 銃口を向ける。目潰しの意も含め、銃先のライトを最大光量にした。


「「!」」


 テロリスト達は、目出し帽を被っていた。


 黒いジャージの上に、防弾ベスト。


 その上に、黒いコートを羽織っている。


 そして、サイレンサーのピストル。


 腰にはガムテープ……。


 やはり裏から入り、人質を作る予定だったか……。



「クソっ!」


 ―ピシュッ―


 サイレンサーで少し聞こえづらかったが、発砲音。


 胴体に当たったが、ほぼ効果は無い。


 発砲されたら、仕方ない。


 ―ダァンッ― ―ダァンッ―


 一本道の廊下に、コンマのズレで、2発の銃声が響く。

 


 テロリストのピストルを狙った弾丸であった。


 それは命中し、瞬く間にテロリストを無力化した。


「……!」


 無力化までは、僅か2秒であった。


「さぁ、手を挙げて」


「……」


 テロリストは大人しく手を挙げた。


「何故こんな事をしたの?」


「……さぁな。俺達は雇われさ」


 相方は、片手でしっかりと銃を構え、片手でトランシーバーで報告をしていた。


 やはり、優秀だ。


「そう。じゃあ、壁の方に行って……いや」


 ……何か違和感がある。


「なんだ。捕らえるなら早くしろ」


 こんなリスクの高い事を、雇われ職がするのか?


 よっぽど報酬が良かったのか……?


 いや、ニ流三流なら受けかねないし、実際腕は無い。


 けれど……。


 なんだ?


 なんなんだ?この違和感は?


 こんなにも、潔く受け入れるかしら。


 いや、無い。


 ニ流三流だとしても、サイレンサーピストルなんて、低下力を持ってくるか?もっと音の出る火力の高い銃を持ってくる可能性もあるだろう?


 いや、それは違うか?


 なんだ?


 ……そもそも、雇われなのか?


 いや、違う。彼らは雇われじゃない。


 テロリストの一員。構成員だ。


 だとしたら……。


 そんな、あるのか?


 だとすれば、恐らくあのコートの裏には、爆弾か何かか付いている。


 制圧を前提とされた、特攻部隊。


 なのか?


 そんなことあるのか……? 


「……その場所で、コートを脱いで」


「…………」


 テロリストは素直にコートを脱ぐ。


 直前。


 ズボンのポケットに手を入れた。


 やはりか?


「止まれ」


「……」


 テロリストは止まらない。


 ―カチッ―


 確かに、そんな音が聞こえた。


「おおおおおお!」


 テロリストは急に声を荒げ、こちらに向かって、走り出す。


 ―ダァンッ―


 脚に向け、発砲した。


 テロリストは、前のめりに転ぶ。


 もう一人は……!


 相方に覆いかぶろうとして、頭を撃ち抜かれていた。


「逃げて!」


 相方は頷きもせずに、出口に走り出す。


 私も、並走する様な形で、逃げる。


 



 即座に、背後から音にもならない轟音が弾けた。


 あ、ダメだ。


 正面がマズイ。


 


 意識が、遠のいていくのが分かった。


 ――――――――――空港正面――――――――――――――


 凄まじい轟音。


 瓦礫の崩れる音。


 それを皮切りに、デモ団体が動き出した。


 隠し持っていた、トンカチ、ハンマー、バット、ナイフ、とにかく、ありとあらゆる鈍器。


 それらを手に持つ。


 そこからは、一瞬であった。


 窓は割れ、扉も割れ、テロリストがなだれ込む。


 待機していた隊員達は、銃を構える。


 警備員もハンドガンを構える。


「止まれぇ!」


 そんな警告は虚しく響いた。


 雪崩となったそれらは、止まらずに流れ込む。

 

 いよいよ乱闘になった。


 血が飛び出し、飛び散る。


 殴られ、歯が飛ぶ。


 潰れる。


 飛び散る。


 その空港は、一夜にして血の海となり、爆破で瓦礫が生まれた。


 援護が来たのは、それからであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ