表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/88

第42話 ワナワナ

「なっ、なっ、なっ……」


 あまりの動揺に、言葉を継げない。



「は、はっ、はっ」


 言葉が出ないから、息ばかり吸ってしまう。


 暖かく感じたのは左のイリ、ひんやりと心地よかったのは右にいたモアディさま。

 私は二人に引っ付いて寝ていたことになる。


 お、おまけに―――――。



「わ、私の(ドレス)は? な、なんでイリは裸なの!?」


 やっと声が出た。

 ひきつってはいたけれど。


「静かにしてください。説明しますので、騒がないで」


 のそりと起き上がったモアディさまは、薄衣を身に着けていた。

 から、いいわけではない。



「なんだ、元気じゃねぇか」

「ふ、服着てよイリッ」


 それまで寝台から出てこないで欲しい。


「わ、私になにをっ!?」


 なにがどうして、こんなことに?


「こんなことが知れたら、しれたらっ」

 お嫁に行けなくなるっ。


「だったら、もっと声を控えてはどうですか?」


 私の慌てぶりがまったく伝わっていないモアディさまは、面倒と思っているのが顔に張り付けている。


「なっ、なっ……」

 私になにをした!? と聞きたいのに、動揺が言葉を紡がない。

 親以外の異性と同じ寝台に寝るなんて、結婚以外ありえない!!!

 そもそも、私はお父さまとも寝たことがないのに。


「なにもしていませんよ。それどころか、あなたを温めたり冷やしたり、忙しい夜で寝不足です。元気なようなので、感謝して欲しいぐらいです」


 はぁ!?

 声に出ていたら、きっとまた冷たい目で見られるだろう心の声。


 感謝って、誰にですか!?

 私はいきなり氷で呪縛されて、そのせいか体調を崩したんですよ。

 私を氷漬けにしたのは誰だって言うんです、誰に感謝を述べろと!?

 ワナワナして身体が震えた。


 心の声。

 出しちゃだめ、声にしちゃだめ。騒いだらだめ。

 呪文のように自分に言い聞かせた。



 

嘘つき女です、こんにちは。

電波のないところにいまして、雪でした。積もってて寒かったですが花火はきれいでした。

リーディアとは別の意味で私、震えてました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ