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ソーサリーエレメント2  作者: 吾妻 八雲


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旅立の日

「やっと元の大きさに戻れた」

「ありがとう、バルトロスさん」

「ちょっと複雑だけどね···」


「よかったではないか、ハーベル殿に感謝するのだぞ」

「リーフィア、グランシャインはどうするの?」

「ハーベルが持っていてくれる?それなら魔力切れになることもないし、誰かに盗まれる心配もないしね」

「なんか都合のいい男って感じだな···」


「分かった」

そう言って、グランシャインをアイテム袋へしまった。


「それにしても、精霊石ってこうやって作られるものだったんだね」

「いや、もうそれはいいから。あまり考えたくない!」

「了解」


明くる朝、両親に事情を説明した。

「父さん、ごめん」

「いや、そんな気はしていたんだ。お前が、医術師で満足するとは思えない。それだけの能力があるんだもっと人の役に立つことをするんだろ?」

「そうね、心配はつきないけどハーベルの好きにしなさい」

「母さん···」

「辛くなったらいつでもうちに帰ってくるといい」

「私たちはいつでも待っているわ」


「ありがとう、父さん、母さん」

「俺、幸せ者だな」

俺は、準備を済ませると早速ネルへ連絡してみた。


「ネル、準備はできてる?」

「ああ、ハーベル···」

「どうしたの?」

「姉さんが、姉さんが···」

「マクリアさんがどうしたの?」

マクリアさんは、ネルのお姉さんで、俺の昔のギルドマスターだった方だ。


「姉さんが···」

「ネル、落ち着いて!」

「ごめん、姉さんとの連絡が取れないの···」

「なんだって!」


「姉さんは、今は遺跡の調査の仕事をしてるのだけど、調査団からもう1週間も連絡がないと家に連絡が入ったの」


「なるほど、ちなみにどこの遺跡に調査へいっているの?」

「ザルーイ砂漠にある、ドラゴンの遺跡だって聞いてるんだけど···」

「あれ、それって···」


「バルトロス、自分の遺跡ならすぐに移動できるんだよな?」

「ハーベル殿、その通りです」


「ネル、おそらくその遺跡はバルトロスのものだ。

そこならすぐにでも移動できるよ」

「本当?」

「ああ、俺が早速行って確かめてくるよ」


「姉さんをお願い···」

「バルトロス、移動の準備をしてくれ」

「分かりました」

バルトロスは、光のポータルを作り出した。


「よし、リーフィア一緒に行って手伝いを頼むよ」

「緊急事態だからしょうがないわね」

俺は、ポータルを通って遺跡に着いた。


「暑いな、バルトロス、人間の気配は感じられるか?」

「はい、何人かまだ人間がいるようですが、ほとんどは死んでいます」

「早く見つけなきゃ!」


「生きてる人間の場所へ案内してくれ」

「分かりました」


「この辺りに何人かいるようですが、瓦礫が邪魔ですね」

「いや、問題ない」

俺は、一瞬で瓦礫を消し去ると三人ほど倒れていた。


「マクリアさん!」

「え、ハーベル?」

「すぐに運び出しますから···」

俺は、三人を抱えると一瞬で実家に移動した。


「父さん!急患だよ!」

「ハーベル、何事だ!」

「母さんも手伝って!お願い」

父さんと母さんが急いで準備を整え、緊急の処置を的確に行ってくれた。



次回 【謎の事件】

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