最後の決断
ハーベルは、一気に集中すると
「神聖神法、ホーリーフォール」
滝のように神聖な光が降り注いだ。
ダリアンは、一瞬動きを止めた。
「タオ、今だ!」
「はい、土神法、プリズンロック」
神法で強化された檻で閉じ込めた。
「よっしゃ、さらにホーリーロック」
ハーベルが、神聖な力でさらに頑丈な鍵をかけた。
「どうだ、ダリアン、その檻は、悪の力が強ければ強いほど強力に押さえ込まれる。閉じ込めるのに時間がかかるのが厄介だが、三人がかりならいけたな」
「出せ!俺様を殺しても意味がないぞ!どうせ、オヤジが攻めてくるからな!」
「お前を殺せば、門も消えるんだろ?お前がさっき教えてくれた!」
「くうう、」
ダリアンの力は、時間と共に弱まっていき、それにしたがって召喚門も薄れていった。
「なるほど、とりあえずは目的達成だな!」
俺は、レオンたちにも来てもらって、
とりあえず、檻のまま天界へ移送することにした。
「シリエル様、どうしましょう?」
「即死刑です」
「ええ~」
「お待ちください、シリエル様、その者を殺せば、魔王が人間界へ攻めてくる可能性があります」
「そんなことは知らん。即死刑です」
「いやいや、シリエル様、もう少し話し合ってからでも遅くありません」
「では、君たちはどのように考えているんだ?」
「私は、魔界へ戻すべきだと考えます」
「また、バカな人間たちが召喚で呼び出したらどうするのだ?」
「そうならないように対策を考えます!」
「どうせ、このまま檻にいれておけば衰弱して死んでしまうだろ?どうして、そこまでして助けようとするのだ?」
「魔界へ閉じ込められたとき、魔界の住人たちとしばらく暮らしていましたが、人間界となんら変わりませんでした。悪魔だからと言って無駄に命を奪うのは何か違うと思うのです」
「ハーベルが、そこまで言うのであれば分かった。お前に任せよう」
「ありがとうございます」
「ダリアン、どうだ、まだ悪さをするつもりはあるか?」
「いいや、お前の話を聞いて考え直したよ!おとなしく魔界へ帰るよ。
とでも言うと思ったか!バカめ!絶対復讐してやるからな!ここで殺さなかったことを後悔させてやる!」
「そうか、それがお前の答えか•••」
「レオン、頼むよ」
「分かった。後悔するなよ」
「闇魔法陣、ソウルチェックメイト!」
レオンが、魔法陣を発動するとダリアンが苦しそうに胸をおさえ始めた。
「結局、殺すのか?」
「いいや、殺しはしないさ、いわゆる呪いだ。強力な呪いで人間界へ入ろうとすると数分で心臓が止まる。魔界から出なければ何の問題もない」
これだけじゃ心もとないので、
俺は、神聖神法、ホーリージャックでダリアンの考えや会話を全てこちらから傍受できるようにした。
「リーフィア、神の力で魔界へ送り返してくれ!」
「分かったわ」
リーフィアは、呪文を唱え始めると魔方陣が現れ、ダリアンは沈んでいった。
「ミッションクリアね!」
俺たちは、神たちにお礼を言ってそれぞれの場所へ戻っていったのであった。
「レオン、みんなありがとう」
レオンたちは、すでに消えていた。
それ以降、【MACOK】が、表の世界で確認されることはなかった。
俺は、リーフィアと手を繋いで、遠くに大きな月を眺めながら言った。
「リーフィア、俺たち結婚しよう」
「はい」
高い樹の上にある、可愛らしい家で、いつまでも仲良く暮らした。
神としてではなくひとりの人間として•••
後編 おわり
ソーサリーエレメントを読んでいただき
ありがとうございました。
スピンオフの【MACOK】もよろしくお願いします。
新作も頑張って書くのでよろしくお願いします。




