絶体絶命
「落ち着いてきたか?」
「ああ、ハーベルさん、助けていただいてありがとうございます」
「レオンが、世話になってるな!」
「いえ、レオンがリーダーとして、私たちを面倒見てくれていたのです」
「そっか、いい仲間だな」
ハーベルは、嬉しそうに笑った。
「マリフィスは、どうなったんですか?」
「ああ、大森林の上から捨てといた」
「なんて、雑な•••」
「レオン、これからどうするんだ?」
「僕たちの組織も、もうこの四人しかいなくなってしまった」
レオンは、これまでの経緯を話し始めた。
「なるほど、俺たちと同じ目的だね」
「じゃあ、悪魔を倒すつもりなの?」
「ああ、天界で修行してきたんだ」
「なんだよそれ•••もう人間じゃないな•••」
「それは、ひどいな!」
「でも、なぜ、僕があそこにいるって分かったの?」
「まあ、俺、今、神様だしな」
「はあ?」
「ハハハ•••」
「もう、笑うしかないな」
「さすが、ハーベル」
レオンたちは、大声で笑った。
「こちらは、リーフィアとリーフ」
俺は、こちらの経緯も説明した。
「ハーベルたちも大変だったんだな」
「まあ、しばらくここで休んでいてよ。ちょっと大森林に戻って召喚門の調査に行ってくるよ」
「ハーベル、気をつけてね」
リーフィアが、心配そうに言った。
ハーベルは、また一瞬で消えてしまった。
「これか?デカイな!」
周りを調べてみると、門には魔法陣が描いてある。
「やはり、召喚用の門か!」
周りに悪魔の気配は感じられないが、門からはどす黒いオーラが流れ出ていて周りの木々はすべて枯れていた。
「このまま壊せないかな?」
神力を込めて一気に放った。
「あれ、門をすり抜けた?というよりも吸い込まれた?」
「なるほど、壊すのは難しそうだな」
門の近くでさらに調べていると、黒いオーラが急に濃くなると門が少しずつ開き始めた。俺は、思わず覗き込んでしまった。
すると、門の奥の方からものすごい力で引き込まれてしまった。すぐに、瞬間移動で飛ぼうとしたが、なぜか移動することができなかった。
「くそ、まずい移動できない?」
門の中へ引き込まれて、転げて木にぶつかった。
「痛て~な!」
頭を擦りながら周りを見渡すと、そこには驚くべき光景が広がっていた。
「はあ?これは?」
次回 【魔界へようこそ】




