魔界大門
こうして、数ヵ月が経ったころ。
「ハーベル、強くなったのう!もうワシも敵わんくなってきた。とても楽しかったぞ!礼をいう。ワハハハ」
「お礼を言うのはこちらです。ありがとうございました」
バールは、とても嬉しそうに高笑いしていた。
「エルメス様、神力のコントロールもうまくできるようになりました。ありがとうございました」
「初めからできてるではないか···」
「いいえ、エルメス様に教えていただいた。神力の応用がとても勉強になりました」
「そうか?本当にそう思っておるのか?」
「もちろんです」
「それなら、私が教えた甲斐がありました。よかったです」
エルメスもやっと胸を撫で下ろした様子だった。
俺は、神力の使い方をマスターすることにより、魔法では行えなかった広域展開や超強力な一点集中攻撃、超高速での移動など多種多様な神法を修得した。
リーフィアもシリエル様のおかげで天界や人間界について深く学び、神様としての教養を身につけていた。
「リーフィア、もうそろそろ人間界へ戻ろう」
「そうね、悪魔たちの動きも心配だしね」
俺たちは、神々と天使たちにお礼を言って、人間界へと戻って来た。
「ハーベル、久しぶりの我が家ね」
「リーフィア、ゆっくりしている暇はないよ」
「あら、あら、分かっているわ。でも、今日ぐらいはゆっくりしてもバチは当たらないと思うわよ」
「そうだな」
そう言って、手を繋いで久しぶりの景色を眺めていた。
翌朝目覚めると、目の前でリーフが暴れていた。
「ハーベル、大変、大変」
「リーフ、どうしたんだ?」
「南の大森林に突如、巨大な門が現れたの!」
「門だって?まさか···」
「ハーベル、おそらく魔界からの門に違いないわ」
「それが開いたら、魔界から悪魔たちが押し寄せてくる!」
「リーフ、魔界から人間界へは干渉できないはずじゃ?」
「それが、悪魔が人間の悪意や憎悪などを糧にエネルギーを蓄積して、あの門を作り出したと、他の大精霊から連絡があったの」
「やはり、悪魔だったのか···」
「では、あの門は巨大な召喚用の魔法陣のようなものか?」
「あら、あら、だったら門を開くためにも多くの生け贄が必要なはず」
「それを阻止できれば!」
「でも、どうやってそんなに大勢の生け贄を用意するつもりなのかしら」
「リーフは、他の大精霊と協力をしてその方法を調べてくれ!」
「分かったわ」
「リーフィアは、門の構造とその処理方法について天界でシリエル様に相談してきてくれ!」
「あら、あら、了解」
次回 【ソーサリーエレメント】




