魔法の上?
エルメス様は、女神様で魔法に関しては天界一の知識者であった。
「ハーベル、魔法についてはどこまで理解していますか?」
俺は、知っているすべてについて話した。
「人間で、そこまで理解しているものがいるとは驚きです。そのイメージとやらで使いこなせるというわけですね」
「いいでしょう、あなたには魔法のその上を教えて差し上げましょう」
「その上?ですか···」
「人間界でも上位の魔法があるように、天界にもさらに上位の魔法があります。それは、魔法とは呼ばずに神法と言います。あなたのイメージがあれば、神法もすぐにマスターできてしまうでしょう」
「神法を身につければ、悪魔も倒すことができますか?」
「そうですね、かなりその可能性は高くなるでしょう」
「ぜひ、お願いします」
「神法は、神の領域、通常は人間が修得する事はできません。しかし、魔法を極めたあなたなら可能性はあります」
「神法を使うためには、神力を貯める必要があります。神力は、魔力をさらに凝縮したような力で、大量の魔力を必要とします。さらに、神力を溜めるためには神の攻撃にも耐えうる肉体と精神力が必要となります」
「現在、バール様の修行を受けているあなたであれば可能かと思われます」
「分かりました。何から始めればいいでしょうか?」
「まずは、全身の魔力を身体の中心に集中させて、それをまた全身の表面に纏わせるように操作します。これを繰り返すと身体が光を放つようになります。この光が強くなればなるほど神力が溜まっていることになります」
「これを修得するのに3年は要します。気長に修練を積みなさい」
「エルメス様、こうでしょうか?」
ハーベルは、全身を神々しく光らせて集中していた。
「ええ、ハーベル何ですか?そ、それは···」
「できてますか?エルメス様」
「ええ、で、できていますが、信じられません」
「これ程早く修得できるなんて聞いたことも見たこともありません」
「エルメス様の教え方が上手だからですよ」
「そう言う問題ではありません」
「あとは、どうするのですか?」
「まあいいでしょう···」
「あとは、各属性の魔法を使うのと同じです。地の神法なら大地震、水なら津波と大洪水というように···要するに自然災害レベルの力を使えるようになります。しかし、人間界で使用したら地上はメチャクチャになってしまうため、よく考えて使用してください」
「分かりました、気を付けます」
「それにしても、本当に規格外ですね、ハーベル」
「いいえ、エルメス様のおかげです」
「おい、ハーベル!修行の時間だぞ!」
「あれは、バール様、あのお方があんなに楽しそうにしているのは何百年ぶりでしょう」
「エルメス様、では失礼します!」
「くれぐれも、神力の使い方には注意するのですよ!」
「分かりました」
「バール様、ここです」
「おお、ハーベル待っておったぞ。さあ、修行じゃ!」
「お願いします」
こんな具合で、神たちの修行は続いた。リーフィアもシリエル様との勉強が楽しいようだった。
次回 【魔界大門】




