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それぞれの行く先

注意:ネタバレを含みます。

ソーサリーエレメントの後編です。

ソーサリーエレメント前編を先にお読みください。

よろしくお願いいたします。

魔法、それは、大きく炎、水、風、土、光、闇に分類される。


この世界では、魔素と魔力によって魔法が発動されると信じられている。

だが実際は、少々話が違っているのだが···


俺は、ハーベル。


悪魔男爵のサリエルを倒した俺たちソーサリーエレメントの持ち主達は、それぞれの国へ戻ったあと平和な暮らしを満喫していた。


「お兄ちゃん、手裏剣うまく投げれるようになったよ」

「おーすごいでござるな···」


「ハーベル達は、今ごろどうしているでござるかな···」


俺は、師匠のリーフィアを元の世界に戻す方法を探し求めていたが、あれから全く進展もないまま時だけが過ぎていった。


その頃、ハーベルたちと別れたレオンはと言うと、

【MACOK】たちの隠れ家である魔法学院高等部の旧校舎の地下室へとやってきた。


「やはりここにいたか!」

「レオン!」

トリガーが、襲いかかった。

レオンは、空間魔法陣で軽くかわした。


「まあ、話を聞いてくれ•••」

レオンは、申しわけなさそうにうつむいた。


「うるさい!この裏切り者が!」

「そうよ、よく顔が出せたものね」

「あきれた•••」

「レオン、何か事情があるんじゃないの?」

ミリアが、みんなを抑えてレオンに問いかけた。


「ミリア、みんな、本当にすまなかった」

「レオン、話して、みんなもまずは、レオンの話を聞いて!」

ミリアが、大声で言った。


みんなは、だまってしまった。


「実は、闇の大精霊の「ルナシェイド」が、俺たちの前に現れたとき、すぐに騙されていることに気がついていた。でも、その場でばらすよりも、利用した方がいいのではと思ったんだ」


「どうして?」

「ルナシェイドが、悪魔の手先だと言うことに気がついたからだ」

「悪魔の?」


「ああ、実は、昔ハーベルと僕は親友だった。その頃はまだなにも分かっていなくて、無邪気に遊んでいた。

そんな時、悪魔召喚に巻き込まれた。それがすべての発端だ」


「そのときの悪魔が?」

「ああ、サリエルは、倒すとかそんな次元じゃないんだ。あいつだけは、なんとしてでも消さなくてはいけないんだ!」


「レオンが言うんだから、大概なんでしょうけど、それにしても、私たちに教えてくれてもよかったんじゃ?」


「あの、ルナシェイドは、闇の大精霊だ。気がつかれたら、お前たちに危害が及ぶかもしれない•••」


「私たちをなめてるの?」

「いや、お前たちが強いことが十分に分かっているさ、ルナシェイドにばれるよりも、僕だけが、サリエルの元に下る方が安全だと思っただけだ」


「レオン、しかしだ•••」

トリガーが、口ごもる。

「まあ、納得は行かないけど、俺たちのことを考えての行動だってことは分かったよ」


「私は、薄々勘づいていたわ」

ミリアが、自慢気に言うと、


「ウソつけ!」

「ははは、」

少し場がなごんだ。


「そう言えば、ソーサリーエレメントは、結局どうなったんだ?」


「サリエルを消し去るためには、神様が作ったという石板に、六種類すべてのソーサリーエレメントをはめ込む必要があった。結局、ソーサリーエレメントは、石板と共にくだけ散った。そして、サリエルも消えた。ハーベルが、やってのけたのさ」


「どうやって、ハーベルは、レオンが味方だって分かったの?」

「僕たちだけの合い言葉があるんだ。あいつなら気づいてくれると•••」


「なるほど•••」

「それにしても、これからどうするつもり?」

レオンが、真剣な顔になったかと思うと、


「まだ、他の「魔法陣使い」に強いたげられている

【MACOK】たちが、いるはずだ。そいつらを、救出して【MACOK】だけの組織を作ろうと思う」


「なるほど、それはいいな!」

「どちらにしても、私たちは裏の世界でしか生きて行けないしね•••」

リセがそう言うと、みんながうなずいた。

次回 【組織結成】

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