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リローケタブル  作者: ペン図
一日目
9/9

三話目

そうして‥‥


てんちょーに教えてもらった場所に着いたが、


そこは工業区の裏路地へと続く道だった

どうやらこの暗い裏路地の奥にあるらしい。


本当に服屋があるのか不安になりながら進んでいくと、

壁沿いにぽつんと一つだけ店が有った。


ガラスから中を覗くと服が陳列されていたので、

ここがてんちょーの言っていた店らしい。


早速買いに入店する

中は店員の気配は無くカウンターにはレジと


テレビを被っている人が座っている、反応が無い感じ人形のようだ

どうやらこの店はセルフで買うタイプらしい。

とりあえず服を選ぼうとそこらへんに掛かっている服を手に取る


その服はアイドルや魔法少女なんかが来てそうな服だった

うーん似合うかなと少し悩んだが、

ここは思い切って着てみることにする。


着て鏡の前に立つが、

やっぱり似合うより恥ずかしさが勝り

そっと戻して別の服を探すことにした。


「まだああゆうのは勇気がいるからカジュアルなのないかなぁ」

と棚についているカタログを見ていると、

少しダボっとしているタイプの上着が目に入る


デザインも入っているラインの色も落ち着いているし、暑い時でも前を開けたり

脱いで身に着けたりもできるしで、汎用性が高そうなので

とりあえずかごに入れることにした。


「あとは‥シャツとズボンと靴かな?」

と別の棚のカタログを見る


「シャツは派手すぎない..やっぱり白Tシャツかな」

探していると少し大きめで胸に青いポケットが

付いたのを見つけたのでかごに入れる


「ズボンは無難に黒かなぁ‥どれどれ」

カタログに目を通していると、

黒色で青いライン模様が入った短パンがあったので

これだ!と思いかごに入れた。


「よしっ最後は靴だな..うーん‥でも」

今履いている白色に黒いラインの入った靴を眺めて

「この初期の靴意外と悪くないよな‥このままでもいっか、

 よしっこれで決まり!」

靴は買わずに買い物かごをレジまで運んだ。


決めた服をレジで精算していると

「ふわぁ‥少しだけ動画を見るつもりが集中してしまったなぁ、さてと‥」

「へ?」

正面から声が聞こえたので顔を上げると

こちらを見るテレビの画面と目が合ってしまった。


目が合いほんの静寂の後

「ぎゃああああ」

「うわぁぁぁぁぁ」

人形が叫びだしたので驚いてこっちも叫んでしまった。


「えっ!お客さん‥いやこんな辺鄙な所に来るはずないし、

 ということは強盗ですか!そうなんですよね!!」

「ちっ‥違います!服を買いに来たんです!」


それを聞くとその人は椅子にもたれかかり

「あぁそんなんですね、ガップルがここにはあんまり人が来ないからって

 言ってたから、てっきり‥そうゆうものだと」


「あー‥店員でしたか、ところでその頭は?」


「このテレビはここに来た時に店長からもらったんです

 仕事するときに顔を出すのが‥‥恥ずかしくて。

 とっとにかく、会計しますので買い物かごをこちらに‥」


「あっどうぞ」


かごを渡し、残りの服を会計をしてもらい試着室で着替えてから店を出た。


店を出ると空がオレンジ色になりつつあった

「もうすぐ夜か‥久しぶりに一日があっという間だったな」

少し思いに耽る、

現実の方では大体この時間帯は家路に着く頃だったので、

せっかくだから内見がてら自分の部屋に行ってみることにした。


居住区に戻り、アプリに表示されている部屋番号を探して

入ってみると内装はホテルの一室みたいな感じで一通りの家具がそろっていた。

「ただいまー」


(ここが自分の部屋か、ベットすごく柔らかそう‥

 一回跳ねて遊ぶのやってみたかったんだよね)

ベットの硬さを確かめてから

「とりゃー!」

大の字で思いっきりジャンプしてベットに飛び込んだ。


しばらく遊んだ後、ベットで横になりながら

アプリで家具のカタログを見ているとてんちょーから電話がかかって来た。


「おーいノリ、ちゃんと服買えた?」

「はい!買えました」


「それは良かった、ところでもうそろそろ開店時間だから

 今から来て本番やってみる?」


「はいやってみます、ですが今居住区にいるので

 自然環境区には大分時間がかかると思います」

「?‥あーそうかワープがチュートリアルには無いのか

 便利だから今から教えるね、まずマップを開いて」


「わかりました」


「マップに区画をまたぐ巨大な鉄道の環状線があるでしょ、

 そこに駅の丸いマークがあるはずだから

 第九ターミナルを長押しで選択すると、ここ自然環境区の真ん中に

 ワープすることが出来るよ」


「何とか出来そうです」

「わかった、じゃあ屋台の位置をマップに

 ピン刺ししとくからワープしたら来てね」


そうしてワープしてからキッチンカーへと走るのであった。

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