表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リローケタブル  作者: ペン図
一日目
7/9

一話目


「チンッ」

エレベーターが到着したのか扉が開いた

出てみるとそこはホテルのエントランスホールのような場所で、

正面に受付があってそこ人がいた。


その人は髪が黒く肌と服が白くて、

左目に黒色でオメガのマークが書かれている灰色の眼帯をしている。


その人もこちらに気づいたのか

「あっお客さんこっちですよー」

と手を振っているので歩いて向かい

受付に着くとその子が話し始めた。


「コンパクトシティへようこそ!、私はここの区画管理グループ

 囲の一人、オメガロって名前だよ。よろしくね」


「いよいよコンパクトシティですか」

早く外に出てみたい気持ちもあったが、とりあえず説明を聞くことにした。

「そうだよ、より詳しく説明するね


 まずコンパクトシティは主に五つの区域で分けられていて

 上に商業区、左に自然環境区、右に工業区、下にアトラクション区


 そしてここ中央は居住区となっているんだ。そしてここでちょっと質問

 ここまでチュートリアルをしてきたけど疲れとか眠気を感じたことある?」


「言われてみれば全く感じないというかむしろ元気ですね」

「そうなんだよ、このサーバー内ではずっと起き続けられることができて

 夜でも活動し続けられるからお得だよ。


 でいちいち帰って寝る必要が無いから

 私が管轄しているここ居住区の役割としては、


 自分の部屋で知り合った人たちと集まってワイワイしたり

 コーディネイトをして楽しむ場になっているよ。


 あっそうだ家のマークがあるアプリに、

 お客さんの部屋の位置と鍵が登録してあるから後で確認してね」


「わかりました」

「そして、チュートリアルでやったから知っているかもしれないけど、

 ここではお金の概念があってバイトをしてお金を稼ぐことができるよ。


 まあそれは別に生活するために稼ぐものじゃないけど

 好きなもの買ったりして楽しみたい時には必要になるね」


まぁそうかぁとちょっとだけ落ち込むと

「でも金策用のミニゲームみたいな感じで、

 時間はかかるけどそんなにきつくないからそこは安心してね」

とフォローしてくれた


でもせっかく来たからには楽しみたいよな、そう考え

「やってみようかな」

そう答えた


「それならやり方を教えるね、まずアプリに金色のサイコロみたいな

 マークがあるからそれを押してね」

アプリを起動すると面接と書いてある大きなボタンが出てきた、


「面接かぁ緊張するなぁ」

「まあ面接と言ってもガップルにどこに所属してお金を稼ぎたいかを

 双方の意見を言い合って決めるだけだから気軽にできるよ」

ボタンを押し時間を指定して面接の予約をした


「よし予約が完了したよ、これ以上特に質問は無い?」

「無いですね」

「それなら詳しい説明は終わり!右にある通路から外に出られるからね、

 さあ行ってらっしゃーい」


見送られながら通路へ行く

少し歩くと外の光が見えてきた、


これから新しい生活が始まる

期待と不安を持ちながら足を踏み出した。


外へ出るとそこは廊下側の面がガラス張りのマンションが立ち並び

一つの町みたいになっている場所で、


私と同じようにチュートリアルを終えた

人たちでいっぱいになっている、


自分も早速見て回ろうとマップを確認した。


マップを見ていると色々と楽しめそうなものがありそうで

自分も商業区やアトラクション区へ行きたいが、


それは皆も同じみたいで方面の通りが人でごった返している、

仕方ないので面接を予約した時間まで散歩がてら自然環境区へ行くことにした。


自然環境区をぶらぶらしていると面接の時間になったので

人気の少ないところへ行き待機する。


しばらくして‥‥


電話が鳴ったので出ると

「もしもしガップルだよ~、今からそっちに行くから腕を前に伸ばしといて~」


(腕を伸ばす‥?)

言われた通り伸ばすと

掌の画面から金のサイコロが出てきたかと思えば、

そのサイコロが所々に六角形の模様がある白フードの子に変身した。


「はいはいども~ガップルだよ~キミが予約したノリだね、よろしく~」

「は‥はいそうです」


「じゃ近くで話せる所、ここなら‥そうだね休憩所に行こっか~」

ガップルが走り出したのでついていき、公園によくあるタイプのベンチテーブルに座った。


「じゃっさっそく本題にはいろっかどんな場所がいい?」

ガップルが聞いてきたので


人があまり来なくていろんなところに行ける所を相談すると

「それなら‥‥キッチンカーのてんちょーがおすすめだね」


「てんちょー?」

「そう、てんちょーっていう見た目がオオカミの子なの昔はやんちゃだったけど

今はオールの元でお店の勉強したおかげなのか性格が丸くなったから

気軽にバイトできると思うよ」


「この店って定期的に移動するから要望にあった、

いろんなところに行けるっていう要求を満たしているよ」


そのほかにも五つぐらい候補を出してくれたが、

最初の候補にしようかなと伝えると、


「じゃあ今から電話かけるね」

そう言ってガップルは電話をかけて話し始めた。


「うんそうそうで、ノリっていう子がバイトしたいって~

いいかな‥ありがと~じゃあ切るね、バイバイ~」

電話で話し合っているのが聞こえ


「オッケーが出たよ~丁度今はここ自然環境区のこの場所にいるらしいから、

じゃあさっそく行ってらっしゃ~い」

と送り出された。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ