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フェアリーの恋

作者:にわ冬莉
命尽きようとする精霊から「この子を…アーリシアンを頼みます」と託された魔物ラセル。
15年の月日が経った月食の日、大きくなったアーリシアンを天上界に帰すべく巣立ちをさせようとするのだが、ベタベタの甘ったれに育ったアーリシアンに
「最後に一度だけキスをして」
とせがまれ、口づけを交わしてしまう。しかしそのキスは、精霊界では婚姻の証だったのだ。
キスをしたことでめでたく成人となったアーリシアンだったが、魔物と精霊の婚姻など双方の種に認められるはずもなく……

二人の婚姻を解くためには、どちらかの命が尽きなければならない。
どうしてもラセルと結婚したいアーリシアンと、どうしたらいいか考えあぐねているラセル。

天上界からアーリシアンを取り戻そうと送られてきた精霊王ユーシュライの家臣、ムシュウは、ラセルの友人?でもある小人(ピグル)のマリムに預けられていたアーリシアンを捉えることに成功する。
マリム共々、アーリシアンは天上界へと戻されてしまった。
しかし、囚われていた屋敷を抜け出すと、ちょっととぼけた精霊セイ・ルーの助けを借り、地上へと戻ることに成功する。

だが、ムシュウの執念はすさまじく、いつしかそれはアーリシアンの父、ユーシュライの命で動いているのではなく、アーリシアンの亡き母フィアーナの面影を追う、ただのストーカーのようになってゆく。

無事、地上に戻ったアーリシアンだったが、ラセルとの再会もつかの間、今度はアーリシアンに化けていたラセルがムシュウに襲われ、天上界へと連れ去られてしまう。
再び離れ離れになる二人。
セイ・ルーの機転で、アーリシアンを通してラセルの居所を突き止めようとするも、アーリシアン自信がラセルの元に飛んでしまう事態に。
再び天上界で再開したアーリシアンとラセルは、精霊王ユーシュライに二人の仲を認めてもらうため、嘘をでっちあげる。
全てが上手く行きそうだったその時、姿を現したムシュウに襲われ窮地に立たされる。

絶体絶命のピンチを、脱するため、ラセルは封印していた力を使ってしまった。
力を使ってしまったことを悔い茫然自失のラセルを抱き締めるアーリシアン。
二人の愛が本物であることを認め、ユーシュライは二人を地上へと帰すのだった。
プロローグ
2022/10/01 21:00
忘れ形見
2022/10/02 21:00
異種交流
2022/10/03 21:00
地の宮へ
2022/10/04 21:00
使者
2022/10/05 21:00
婚礼の儀
2022/10/06 21:00
天界
2022/10/07 21:00
帰りたい
2022/10/08 21:00
婚姻解除
2022/10/09 21:00
サーシャの恋
2022/10/11 21:00
白の術
2022/10/12 21:00
地上へ
2022/10/13 21:00
ピグルの村
2022/10/14 21:00
嵐の前の静けさ
2022/10/15 21:00
偽者
2022/10/17 21:00
行き違い
2022/10/18 21:00
囚われたラセル
2022/10/19 21:00
ラセル救出作戦
2022/10/20 21:00
変身
2022/10/21 21:00
騒ぎ
2022/10/22 21:00
事情説明
2022/10/23 21:00
2022/10/24 21:00
許し
2022/10/25 21:00
解決
2022/10/26 21:00
大団円
2022/10/27 21:00
エピローグ
2022/10/28 21:00
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