王女様と小さな失敗
「ところで、匿うというのはいつまでだ?」
別にいつまででも居てくれても構わないのだが、ここに三人というのもどうかと思う。特に俺は男で二人は女性だ。寝る時も一緒というのは問題があると思う。
「何ですか?私たちが居ては迷惑だと言いたいのですか?」
そう挑発するような言い方で言ってくるイリスではあるが、何となく寂しさも感じられる雰囲気だ。そんな雰囲気を出されてはまた揶揄いたくなってしまう。
「……エミリアさんは迷惑じゃないけど、イリスは迷惑かな?」
「なっ!?わ、私が迷惑!?」
大声で突っ込んでくるイリス。だがその声とは裏腹にさっきよりもますます寂しさを感じる。しまった、突っ込んで元気になってもらおうと思ったんだけど、ますます落ち込ませてしまった。
「あ、えーっと、……」
うぅ、少しやり過ぎたかもしれない。予想と違う展開に俺も少し焦ってしまう。そんな俺をみてエミリアさんが助け舟を出してくれる。
「イリス様が素直じゃないからだよ。ほらアイトさんにちゃんとお願いして」
何処か子供を嗜めるような言い方のメイリアさん。その言葉でイリスも少し素直になったのか軽く頭を下げる。
「ア、アイトさん。お願いし――どうして私が平民にここまでしないといけないんですか!?先程お願いしたのでもういいでしょ!?」
頭は最後まで下がることなく途中で止まり、やはり俺を平民として見下してくるイリス。だけもイリスも寂しさも無くなっているみたいなのでよかった。




