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妖精の友達
「アイトさん、スノアのことはスノアでいいですよ。話し方も固くなくて良いです!」
にっこりそんなことを言ってくるスノアさん。でもスノアさんは魔王の配下だし、年上だしそう言われても少し躊躇ってしまう。
「……いいんですか?」
「はい!お友達なのでです!」
元気に満面の笑みでそう言われては断るのが無理りなってしまった。確かにスノアさんはとても元気な子供のような印象を受けるのでそこまで難しいことでは無い。
「分かった。改めてこれからよろしく、スノア」
「はいです!」
机に座っていたスノアさん――スノアが元気よく飛び立ち、俺の周りを楽しそうにぐるぐると飛び回る。本当に楽しそうだ。
「スノアも俺のことは呼び捨てでいいし、敬語じゃなくていいぞ」
お互いが対等な友達関係ならその方がいい。そう思って言ったのだが。
「スノアはこれが普通の喋り方なのでこのままでいくです」
と、首を横に振り否定する。でも自分で言ってなんだぎその方がいいような気もする。スノアはたしかにこのままでも全く距離の感じない雰囲気を纏っているので敬語だろうが関係なく感じる。
それにこの微妙に砕けた敬語がスノアの純粋なところが出ているようでとても素敵だ。




