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王女様とこれから
アリシアさんとルルムファさんが転移魔法で姿を消した後、俺たちも部屋から出ることにした。今日はこれから授業があるのだ。最初の授業はもう既に始まってしまっているが、今からでも行かなくてはいけない。
「……あまり調子に乗らないでくださいね」
そう睨みながら告げてくるイリス。
「あぁ、調子に乗り過ぎないようにするよ」
「……」
イリスの言葉に敬語を使わずにタメ口で軽く返しても悩んでくるだけで特に何かを言ってくることはない。それもアリシアさんが別れ際に「アイトに何かしたら許さない」と脅されていたからだろう。結局アリシアさんに救われた形になってしまぅな。アリシアさんにはお世話になりっぱなしである。何かお返しがしたいな。
「それじゃあまた」
「ふん」
自分たちの教室に入る前に軽く別れの言葉を掛けたのだがそっぽを剥かれてしまった。何というか子供っぽい仕草をとても美人な顔でされると可愛らしく思ってしまう。
「すみません。アイトさんと大事なお話をしていまして遅れてじいました」
教室に入った途端にこれまでの態度はどこへ行ったのか、いつもの猫を被る態度になる。
本当にいつもこの態度なら『イリス様』と呼べるのだがな。




