王女様と関係
「ちょっと、無視してないください!先程から貴方無礼ですよ!」
怒ったり怯えたりと忙しいやつである。
「ああ、ごめん。で、何?」
勿論怒っている理由は分かっている。だけどここは惚けるように聞き返してみる。
「平民が無礼だと言ってるんです!」
「無礼?」
何だか少し面白くなってきた。ついつい揶揄うような態度をとってしまう。と、流石にやり過ぎかな。イリスの顔が信じられないようなものを見る目になっている
「いや、すまん。少し揶揄い過ぎたな。でも無礼なのは許してくれ。俺だって少しは腹が立っているんだ。そんな相手に敬意なんて払ってられないだろ」
それとあまりこいつに敬意とか払っていたら調子に乗りそうだし、そうなるとまたアリシアさんに殺されかけかねないから、これはイリスのためでもある。
「私は王女なんですよ!それが許されると思っているんですか!」
「まあ、公の場では気をつけるよ」
どうせイリスも猫をかぶっていふんだ。その状態の時なら経緯も払いやすいしな。
「ぐぬぬ」
腹黒いだけの王女様だと思ったけど、話をしているうちに段々と楽しく接されるようになってきた。この人は腹黒いところもあるけど、それ以上にどこか残念なところがあって、なんだかこれから良い関係になれそうな気がした。
……今も俺を睨んでいるイリスを見ると、それはまだまだ先の気もするが。




