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王女様と説得
「くっ、なら殺してください」
と、イリス様はまさかの死を選んだ。くっころさんって初めてみたな。なんて少し関心もしてしまったりもした。
まさか俺の道具になるより死ぬ方がマシとか……うん、言ってて思ったけど確かに嫌かもしれない。俺がイリス様側だったら男の道具になるなんて最悪だ。何をされるか分かったものじゃない。……いや、俺は何もしないよ。そもそも道具にするつもりもないし。
そしてイリス様の殺せという言葉を聞いたアリシアさんは当然のように告げる。
「分かった。それじゃあ殺す」
アリシアさんに全くの躊躇いは見えなかった。
「ま、待っください!」
「待つのじゃ!」
イリス様に手をかざしたアリシアさんをルルムファさんと一緒に必死に止める。
「でも、殺せって言ったよ?」
不思議そうな顔で訪ねてくるアリシアさん。でも、くっころさんは殺してはいけないのだ。
「俺がイリス様を説得するんで待ってください」
「分かった。アイトがそう言うなら待つね」
良かった。素直に頷いてくれた。
アリシアさんを説得した後イリス様の方を向き、今度はイリス様の説得をすることにした。
イリス様は俺のことを睨みつけていて説得には凄く骨が折れそうである。




