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友好
アリシアさんに頂いたネックレス。それは特別な魔法具である。
俺が危機に瀕した時、自動的に防御機能が発動し俺の身を守ってくれる。だがそれは実際に危機に瀕していなくても、俺がそう感じた時にも発動する。つまりは『死ぬ』と感じた時防御機能が発動するのだ。
だから模擬戦の時、たとえ精霊王様に殺意があろうとなかろうと俺が死ぬと感じた為にネックレスが起動したというわけだ。
その考えをお二人にもする。
「そうなんだね。それならルルに殺意がなかったって認めるよ」
「信じてもらえたようで良かったのじゃ」
アリシアさんが頷いたのを確認した精霊王様がほっと一息つく。もしかしたら話し合いで何か怖いことを言われていたのかもしれないけど聞かないでおこう。怖いしね。
「それよりもじゃ。妾のことはアリシアと同じように名前で良いぞ」
話が一区切りしたところでそう切り出してくる精霊王様。え、本当に?これで魔王の方を名前で呼ばせてもらうの三人目なんですけど。
「えっと、ルルムファさん?」
「うむ」
出会った魔王様を名前で呼ぶ許可がもらえる。なんかおかしくないか?




