優先度
「アイトに何もなくてよかった。それとルルから話があるって。ここに呼んでも良いかな?」
お礼を伝えるとにこっと笑ってくれるアリシアさん。そして精霊王様を呼んでいいかと確認してくる。えっ、精霊王様が?話って何だろうか。そしてアリシアさんから怒りの感情が消えているように見える。さっきはあんなにも精霊王様に対して怒っていたのに、話し合いはうまく行ったのだろうか。
「あ、はい。どうぞ」
話し合いの結果がどうなったかは分からないが精霊王様が話があるとの事なので取り敢えず聴くことにする。
「うん。入って良いよ」
椅子から立ち上がったアリシアさんがドアを開けて声をかける。すると精霊王様が部屋の中に入ってきた。て、外に居たんですか!?アリシアさんは全く待たせているような態度じゃなかったけど。
「……アリシア、何をゆっくりとしておるのじゃ。もっと早く妾のことを伝えんか」
精霊王様も少し不機嫌そうな顔をしている。精霊王様が外にいるならもっと早く言ってくれれば良かったのに。一緒に来てたとしたら、そら少しくらい不機嫌になるよ。
「アイトが椅子に案内してくれたから。アイトが優先」
「……お主……」
アリシアさんの言葉に呆れた顔をする精霊王様だった。
それと、俺のことを優先的に思ってくれて精霊王様には申し訳ないけど嬉しく感じた。




