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王女様と二人きり

 何とかイリス様との二人きりでの話し合いを避けたいと思ったんだけど、残念ながらそうはいかなかった。


 「みなさん、大丈夫ですよ。何の心配もありません。それに同じクラスメイトではないですか。私が王女だからと気を遣わなくて良いんですよ?」


 前半部分は取り巻きたちに後半は俺に対してそう告げる。イリス様はこう言うが、いくら同じクラスメイトだからと言って王女様と二人きりなんて本当に恐れ多い。あと、何か面倒ごとになりそうなので本当に避けたい。


 「ですが……」


 イリス様の言葉を聞いてたじろいだ様子になる生徒たち。王女様がここまで言っては誰も否定できないみたいだ。そしてそれは俺も同じで……


 「分かりました」


 俺はそう答えるしかなかったのである。これが身分の差というやつか。平民の俺に王族の提案を否定することは出来ないのだ。


 「それでは行きましょう」


 「……はい」


 イリス様の後ろを渋々ついて行く。そんな俺たち二人を見守る視線。イリス様には心配するような、俺には憎しみのよつなものが送られている。

 平民の分際で王女様とお話しするとはとか思っているんだろう。

 出来ることなら俺も避けたいんだけどね。

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