王女様とファーストコンタクト
ガヤガヤと賑やかにしながらも俺たちは自分たちの教室へと戻る。まだ少し震えているものもあるがワイワイと話すことで恐怖を誤魔化しているように見える。ちなみに先生は慌ててどこかへと駆けて行った。多分アリシアさんのことを報告に行ったんだろうな。
「少しよろしいでしょうか?」
そんな中俺に話しかけてくる人物が。イリス様だ。どうして王女様が俺に?
「はい、何でしょうか?」
「二人きりでお話ししたいことがあるのですが」
二人きりで!?まさか告白とか……なんてあるわけがない。十中八九アリシアさんに関することだろう。他のクラスメイトたちは恐怖で俺とアリシアさんがはなしていたことに気づいていなかったみたいだけど、どうやらイリス様は違ったみたいだ。あの時はアリシアさんの殺気のインパクトが強かったからな。それでもアリシアさんと話をしていた事に気づくとは流石王女様なのか?
悪目立たせずに済むと思ったが王女様に知られるとは、面倒なことになりそうだ。
「あの、イリス様?このようなものと二人きりで話とはどのような?」
イリス様を取り囲んでいた生徒の一人がそう口にする。このようなとは酷い言い方だ。まあこの生徒も多分貴族だろうしそんなお方からしたらこのような何だろうが。
「そうですよ。俺みたいなやつとイリス王女様が二人きりで話をするなんて恐れ多過ぎます」
ちょうど良かったので乗ってみたのだが、これで逃げられるといいなぁ。




