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精霊王様と話し合いへ
「悪いのじゃが、少し席を外すのじゃ」
精霊王様とアリシアさん、二人の魔王の話し合いが決まり、そのために場所を変えることになったみたいだ。そしてそれを先生に伝える精霊王様。
「は、はい!?」
突然話しかけられた先生がガクガクと震えながら勢いよく答える。それにしても凄い怯えようだな。精霊王様に話しかけられるまで恐怖で何も言えずただ震えてるだけだったからな。まぁ、今のアリシアさんの殺気を見ればしかたないかもしれない。
アリシアさんは魔王の中で最も冷徹かつ残虐な存在というのが世間での認知だ。機嫌を損ねたり怒らせれば殺されても仕方がないと言われている。そんなアリシアさんが見るからに怒って殺気を放っているとなれば怯えるのは仕方のないことだろあ。
でも実際アリシアさんはとても優しい人なのでそんなことはないんだけど。
「アイト、行ってくるね」
「あ、はい。いってらしっしゃい」
そんな怒りと冷気を振りまいていたアリシアさんだけど俺の方を向いて挨拶する際、笑顔になってくれた。そんなアリシアさんの笑顔が素敵だったので俺も笑顔で挨拶を返した。やっぱり笑顔がとても可愛らしい人だ。
そしてそれぞれ言葉を残して、二人の魔王はこの場から転移魔法でどこかに姿を消した。
アリシアさんの雰囲気からして凄い話し合いになりそうだ。




