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精霊王様と興味
「……」
「……」
精霊王様が授業を見てくれると言った後、俺たちのクラスを見渡す。そこで俺と目があったような気がすると、何故かじっとこみらを見てくる。
……何故精霊王様はこっちをじっと見てくるのか、俺別に何も来てないよな?知らない間に無礼を働いたのかと不安になる。
「お主……」
こちらをじっと見ながら何かを考えるように顎に手を当てる精霊王様。
「何か凄まじい魔力を感じる気がするのじゃが……」
魔王の一人であるあなたに言われるような魔力なんて持ってませんけど!?一体この人は何を感じ取っているんだ?
「どうされました、精霊王様?」
「いや、そこの生徒が気になるのじゃが……むむむ」
何かを考えている精霊王様を不思議に思った先生が何かあったのか尋ねる。それに対しても精霊王様は曖昧な返事を返す。
「よし、お主、妾と模擬戦をするのじゃ」
そして答えを出した精霊王様だが、その答えに至った理由が全く分からない。
精霊王様と模擬戦!?俺が!?そんなの無理に決まってるんですけど!?
やる前から結果なんて分かりきっている。
片や十大魔王の一角。片や学園の一生徒。俺なんか何も出来ずに終わるのが誰にでも考えなくてもわかる。
「少しお主を試すだけじゃ、安心するのじゃ」
一体、何を安心しろと言うんですか……。




