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待ってる
「ごめんなさい」
俺なんかに告白来てくれたアリシアさんに俺は頭を下げて謝罪した。
魔王の一人であるアリシアさんがどうきて俺なんかなと思う。だけど嫌では無い。むきろ大好きなんで言われて嬉しいくらいだ。
だけど、俺の返答は断るものだった。
「正直に言います。俺はアリシアさんが好きではないです。あ、異性としてです。だから、その、その気持ちは嬉しく思いますけど答えることは出来ないです」
正直に感じたことを伝える。
友人?としては勿論アリシアさんのことは好感が持てる。でもそれは恋とかでは無いと思う。
そんな風に俺の正直な返答を聞いたアリシアさんはにっこりと微笑んだ。悲しい顔をさせてしまうかもしれないと思っていたがアリシアさんは笑顔だ。
「正直に答えてくれてありがとう。好きじゃ無いっていうのは少し悲しいけど、でも全然それでもいいよ。私はアイトくんが大好き。この気持ちはいつまで経っても絶対に変わらない。だからきっとアイトくんを振り向かせて見せるね」
今までになく綺麗な花を顔に咲かせるアリシアさん。その笑顔にはドキッとさせられる。
……振り向かせる、か。なんだかその未来はすぐ近くにある気がする。
「……分かりました。もしそんな未来が来たならその時は俺もアリシアさんに素直な気持ちを伝えたいと思います」




