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キス
何とか元気を取り戻してくれたアリシアさん。
「そうだ!そのネックレス私に付けさせて!」
アリシアさんに貰ったネックレスを折角だし早速つけようと思ったところで、急に何かを思いついたように声を上げるアリシアさんそれはどうやらアリシアさんが俺にネックレスを付け足されるとのことらしい。
特に断る理由もなかったので貰ったネックレスをアリシアさんに渡す。
「ちょっとしゃがんで」
言われた通り少ししゃがんで首から掛けやすいように体制を取る。
するとアリシアさんが暇を手に持ち、大きく輪っかを作って首が通るようにして、って
「!?」
近い近い。アリシアさんの顔を俺の顔に滅茶苦茶近づいてくる。本当に綺麗だな——てダメだ。いや何もダメなこたなんてないのだが近くで見るアリシアさんの顔が破壊力高すぎるのだ。
これ以上動揺しないためにも目を瞑る。
「ありがとう。……ちゅっ」
再びの感謝の言葉が近くから耳に届く。だけどその言葉に反応することができなかった。
何故なら頬に伝わってきた湿っぽくとても柔らかい感触。ほんの一瞬だけどその感触は今も頬に残ったまま。
「な、」
驚いて目を見開いてしまう。そしてその目に映ってくるのは頬をほんのり赤らめたアリシアさん。
今のって、もしかしなくても、キス、?




