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アリシアの気持ち

 アリシアさんが箱の中から核を取り出す。

 

 「……」


 そして手に持つ核をじっと眺めている。その表情は何故か喜びのそれではなく、何か悩んでいるようなものだった。

 一体どうしたのだろうか?さっきまで嬉しそうにしていたのに。

 何か悩んでいるのかと考えていると、アリシアさんが俺の顔を決意の籠った目で見てくる。


 「……これ、アイトくんにあげるね」


 アリシアさんの手に持つ核が光り出し、球体だった物がネックレスのようなものへと変わる。そしてそれを俺に渡してくるアリシアさん。


 「えっ!?でもそれ、凄く大事なものなんじゃ!?」


 アリシアさんの言葉に驚く。それは俺だけではなく、この場にいたアリシアさん以外の全員だっ。

 けど驚くのも無理ないと思う。だってそれはアリシアさんにとってとても大事なもののはず。人間で言えば心臓のような存在のもののはずだ。それを他人に渡すなんて信じられない。

 まぁ心臓と違って一万年取り出していても死んだりとかはしないみたいだけど。


 「うん。凄く大事だよ。でも、私はこれをアイトくんに渡したいんだ」


 真剣な顔で答えてくれるアリシアさん。その顔には一切の迷いも感じられない。


 「でも、それを取り戻すために俺に頼んじゃ無いんですか!?お礼とかならいいですし、それだと本末転倒ですよ!?」


 きっとお礼にくれるのだろう。そう思って否定したんだけど。


 「ううん、違うよ。確かにお礼の気持ちもあるけどこれは私の心からの気持ち。これはアイトくんにあけだいんだ」


 笑顔で告げるアリシアさん。その笑顔はとても綺麗で、その言葉に否と答えることは出来なかった。

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